株式と債券の売り、2022年の深みに至る可能性は低い-モルガンS
(ブルームバーグ): インフレ率や金利の上昇見通しが懸念される中、株式と債券の下落は悪化する可能性があるが、2022年のような極端な売りに至る可能性は低いと、モルガン・スタンレーの米国株式チーフストラテジスト、マイク・ウィルソン氏は指摘した。米国株は22年に、世界金融危機以来の大幅安となっていた。
ウィルソン氏は8日、ブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、25年前半に荒い動きとなった後、年後半は改善すると予想。株式と債券の売りは、両資産クラスが連動して下げているという点で22年のようになり得るが、「当時ほど深刻になるとは思わない」と述べた。
現在と当時の違いとして、22年には米連邦公開市場委員会(FOMC)が積極的に金利を引き上げていたと指摘。予見できる将来において、繰り返されることはないとみられる利上げペースだったと話した。
もう一つの重要な違いは、22年には「マグニフィセント・セブン」と呼ばれるテクノロジー株を中心に、業績の落ち込みが見られたことだとも、同氏は分析。
「それは現時点でわれわれが予測しているものではない。市場における質の高い部分のいくつかに引き続き買いが入っているのは恐らくそれが理由だ」と語った。
原題:Mike Wilson Says Stock, Bond Selloff Unlikely to Hit 2022 Depths(抜粋)
--取材協力:Jonathan Ferro、Lisa Abramowicz、Annmarie Hordern.
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Alexandra Semenova