長嶋の先制ソロ弾などで七十七銀行が都市対抗本大会へ王手…社会人野球
◆社会人野球◇都市対抗2次予選東北大会 supported by 仙台ターミナルビル株式会社 ▽準決勝(9日、きたぎんほか) 七十七銀行5―2日本製紙石巻 準決勝2試合が行われ、七十七銀行とJR東日本東北(ともに仙台市)がともに2年連続出場へ王手をかけた。七十七銀行は1番・指名打者の長嶋亮磨(26=神奈川工科大)が先制ソロ弾にスクイズと多彩な役割を果たし、日本製紙石巻(石巻市)に5―2で勝利した。決勝は11日に岩手・きたぎんボールパークで行われる。 大技も小技も何でもできるぞと、七十七銀行・長嶋のバットが様々な形で得点を生んだ。3回2死では真ん中付近にきた直球をたたき、両翼100メートルの右翼席へ先制ソロ弾。「(直球を)狙っていた。甘く入ってきたのでうまく打てた」と、チームを勢いづけた一発に納得の表情だ。 2―0の5回1死二、三塁では一塁線へスクイズを決めて追加点を奪った。打撃面が期待される指名打者だが、「どの打順でもバント(のサイン)はあるし、決まらないと流れが来ない」と確実に決め、点差を広げて試合を優位に進めた。他の選手との兼ね合いで指名打者に入っているが、「ベンチにいて常に体を動かしながら、声を出して試合に入っている」。守備にはつかないが、ともに戦っている。 打線は1回戦・エフコムBC戦こそ3―2での辛勝も、トヨタ自動車東日本との2回戦は13安打で10―2の大勝。「初戦はいい当たりが(野手の)正面を突いていた」と振り返った長嶋は、「変えずにいこう、振っていこうと話していた」と引きずることなく結果につなげた。この日も8安打と好調だ。 チームが決勝に進んだのは実に14年ぶり。第1代表で出場を決めると08年以来16年ぶりとなる。杉森智幸監督(46)は「(東京)ドームで勝つなら第1代表で抜けないと」ときっぱり。長嶋も「できる最善のプレーをしっかりしていきたい」と闘志をみせた。JR東日本東北との大一番でも、勝利のためにどんな役割でも引き受ける。(有吉 広紀)
報知新聞社