なぜ“サレ妻”は夫でなく「不倫相手を」「ネットで」晒すのか? 精神科医が分析
SNS上で不倫について明かすアカウントが増えていることについて、精神科医の木村好珠氏は「自分の中に溜め込まないという意味では悪くない使い方だが、個人情報を晒すことは全く別の話だ」とした上でSNSが過激な行動を後押ししてしまう背景について説明した。 「SNSは自分と同じ意見の人だけを抽出できてしまう。そのため、同じような体験を分かち合って元気になれる一方で、似たような悩みを抱える人たちが集まったことで少し過激な方向に進んでしまう『リスキーシフト』という現象に陥る可能性がある。つまり、普段であれば『個人情報を晒す行為は名誉毀損にもなるし良くないよね』と理性が働くところで『大丈夫だよ。だって本当に辛いことでしょ?』などと周りに言われ、どんどん過激になってしまうことがある」 さらに木村氏は「女性側は女性を晒す」と指摘。 「男性が妻に浮気をされた場合、自分の妻を攻撃しようとするが、女性の場合、夫の不倫相手である女性に攻撃が向く。女性には自分よりも他者を優先する母性があり、人に何かしてあげることに喜びを感じる傾向があるが、そんな自分の立場を他の人に取られそうになると嫉妬心に火がつく。人間には承認要求の前に『自分はここに属している』という『所属の欲求』があるが、そんな立場を犯すような相手に対して攻撃をしたくなる心理が働く」 木村氏は「男女の不倫の傾向にも違いがある」と説明する。 「男性は肉体的な欲求が強い。女性に関しても肉体的な欲求が1番だが、その次に精神的な欲求が絡んでくる。そのため、女性の方が『精神的に自分を必要とされたい』という気持ちから浮気や不倫につながってしまう」 (『ABEMAヒルズ』より)