「尹大統領2年半で評価すべきことない」74%…評価できないこと「金建希」19%・「医大」7%[韓国大統領任期折返し点世論調査](1)
韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が今月10日で任期の折返し点を迎える。この2年6カ月に対する国民の冷たい評価が中央日報世論調査で確認された。 「尹大統領が2022年5月就任から今までの間で最も評価できることは何か。思いついたものを何でもよいのでひとつ挙げてほしい」という主観式な質問に、国民10人に7人(74%)が「ない」または「分からない」と答えるか、そもそも回答しなかった。評価できることに挙げた内容のうち、「外交活動、外交政策」が6%で最も多かった。その次に「医療改革(実損保険改善など)」「全般的に評価できる」「医大定員拡大」などがそれぞれ2%だった。中央日報が韓国ギャラップに依頼して先月31日~今月1日に全国満18歳以上の男女1011人を対象に実施した世論調査の結果だ。 反対に「尹大統領がしたことで評価できないことは何か」と尋ねた時は、19%が「金建希(キム・ゴンヒ)夫人問題」と回答した。「家族・周辺の不正問題」という回答も2%あった。主観式自由回答だったが、国民5人に1人が金夫人問題を指定した。その他には「医大定員拡大」(7%)、「全般的に評価できない」(5%)、「物価上昇など経済状況悪化」(3%)、「無能だ/経験・資質不足」(3%)などが挙げられた。評価できないことを尋ねる質問項目には「なし」・「分からない」・「回答拒否」が28%にとどまった。 金建希夫人に対して、否定的な民心は別の調査項目でも確認された。金夫人の大統領配偶者役割遂行評価を尋ねる項目に「非常に評価できない」62%、「評価できないほう」22%で、国民10人に8人以上(84%)が否定的だった。「非常に評価できる」(1%)と「評価できるほう」(10%)など肯定評価は11%にすぎなかった。就任1周年を迎えて中央日報が実施した昨年5月7~8日の韓国ギャラップ世論調査時には53.9%だった金夫人に対する否定世論が1年6カ月の間に30.1%ポイント増えた。 韓国ギャラップ側は「検察の金建希夫人の無嫌疑処分で不満が高まった状況で、ミョン・テギュン氏の音声ファイルによって、金夫人がこれまで過度な役割を果たしていたのではないかと考える国民が増えた」とし「ここに大統領室の説明が論争に油を注いで否定評価が上昇した」と説明した。