手で食べるイメージのピザ。本場イタリアのナイフ&フォークスタイルを知っておこう
ちょっとフォーマルな食事の席での所作、冠婚葬祭などで交わす会話の言葉選び、お客さんとしてお呼ばれしたお宅での過ごし方…。 生活の何気ないシーンでも、大人のマナーをさらっとこなせたら素敵ですよね。 【マンガで読む】意外に知らない?正しい日本食のマナー。スウェーデン人漫画家と一緒におさらい! TPOにあわせたマナーは千差万別。何が正解なの?と迷ったことも多いのではないでしょうか。 今回は知っているようで知らない、大人のキホンのマナーをご紹介します。 ■ピザは1切れずつ、ナイフ&フォークで食べる 焼きたてのピザ。アツアツのうちに一切れ取り、パクッと頬張る幸せといったら! でも、手で食べるのはイタリアでは立ち食いのお店くらい。実は、ナイフとフォークを使って食べる人のほうが多いのです。 そもそも日本のように切り分けていないので、ナイフやフォークがないと食べられません。日本ほど「アツアツ」のものを食べたり持ったりする習慣もないので、手で持つのが苦手。ですから、本場に根づいたのは、ナイフ&フォークの食べ方。日本でもフォーマルなお店では、手で食べないほうがいいですね。 食べるときは、手前をだいたい1切れ分に円錐形に切り分け、とがったほうを持ち上げて手前に向かってくるくる巻きます。筒状にまとまったら、2~3つに切って口に運びましょう。1切れ食べ終わったら反時計回りにまた1切れ分を切り、食べ進めて。 作=岩下宣子 【著者プロフィール】 岩下宣子 「現代礼法研究所」主宰。NPOマナー教育サポート協会理事・相談役。30歳からマナーの勉強を始め、全日本作法会の故・内田宗輝氏、小笠原流・故小笠原清信氏のもとでマナーや作法を学ぶ。現在はマナーデザイナーとして、企業、学校、公共団体などで指導や研修、講演会を行う。近著に『相手のことを思いやるちょっとした心くばり』(三笠書房)がある。 ※本記事は岩下宣子著の書籍『40歳までに知らないと恥をかく できる大人のマナー260』から一部抜粋・編集しました