大阪府・吉村知事が定例会見4月1日(全文6)休校は専門家の意見踏まえ判断したい
PCR検査能力は今後高めていくのか
共同通信:あと、すいません、もう1つ。PCR検査についてお伺いしたいんですけれども、今考えられているフェーズ2、3、4の段階になってくると、今、府で行っているPCR検査が1日100から200ぐらいだと思うんですが、そもそもPCRの検査自体が患者の増大に追い付かないという状況になってくると思うんですが、今後PCR検査をできるように増やしていくなど、お考えあればお願いします。 吉村:まず現実問題としてPCR回して、最大の件数はきのうも報告した、きのうの件数で250件回しています。これはもうPCR検査の新規導入もしましたし、PCR検査の能力は高めていっています。僕は基本的に、なんでもかんでも検査するべきとは思っていませんが、これはきちんと出口をした上で検査するというのはあるべき姿かなと思っています。それは250件、現実に今できているという状況ですが、今の検査っていうのはご承知のとおり、1回検査してもらったら分かると思うんですが、完全防護服の人が検体を採って、そしてそれを検査所に回して、6時間掛けて1検体やるという、非常にコストを掛けた検査をしている状況です。簡単に検査がぐるぐる回るような状況でもないので、検査能力は今、拡大して、現実にやっていますが、フェーズ3とか4とかになったら、もうこのための検査じゃなくなってくると思います。もう重症者の確認、重症者のためだけの検査とか、もうそうなってくるんじゃないかなとは思っています。 だからこれに合わせた検査数を増やすというのは基本無理でしょう。だって1日1000人出てるんですから、ここだけで。こっちいったらもうあと計算できんぐらいの数になるでしょう。ただ、でもそうなる前に250件みたいな、現実増えてきているし、陽性率11%ですけど、これが20%、30%、50%、80%みたいになってきて、お医者さんもこれは危険、どうもそうだっていうのが回りますから、もうそうなってきたら、ある意味ではその検査をすることにどこまで意味があるのかという状況にもなってくるのかなとも思います。そのときは重症者、命を守るための検査に移行するということになるんじゃないかなと思います。