2連覇を目指すトヨタ自動車は2区に強力新人の鈴木芽吹、3区に五輪代表の太田智樹、5区には西山雄介と世界を目指す選手たちがタスキリレー【ニューイヤー駅伝プレビュー】
鈴木と吉居が実業団でもトップレベルであることは、こちらの記事<https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/1641917>で紹介した通り。トヨタ自動車が優勝候補であることに変わりはない。代表経験のある服部と田澤が外れてしまったが、太田が10000mでパリオリンピック™を、西山はマラソンで日本代表を経験している。新人の鈴木は24年の実績から、25年の世界陸上10000m代表入りを具体的に考え始めた。同じく新人の吉居も今後、代表候補になっていくはずだ。キバティも「世界陸上東京の5000m出場」と自社ホームページに記載している。 太田が故障で練習が十分に積めない期間があった影響で3区に回ったが、「フレッシュな2人が前の方で来てくれる」と会見で話せるくらい、ルーキー2人を信用している。連続出場“3人”という数字はトヨタ自動車が、日本トップ選手を数多く擁するチームであることを物語っている。ニューイヤー駅伝優勝と「世界で戦うこと」(熊本監督)が、トヨタ自動車の2大目標である。 ■マラソンで世界を目指す西山がどう成長してきたのか 西山は計画的にマラソンで世界と戦うことを目指してきた。「10000mで27分台を出してから初マラソンを走る」と決め、入社4年目の20年に27分56秒78で走り、22年2月の別大で初マラソンに出場した。 西山自身はマラソンの結果に一度も満足していない。唯一初マラソンはある程度納得できたが、それでも当時の初マラソン日本最高に5秒届かなかった。満足しないから「練習は毎回アップデート」(西山)してきた。 3回目のMGCだけは気負いなどもあり結果に結びつかなかったが、2回目のマラソンが同年のオレゴン世界陸上で、2時間08分35秒で13位。世界陸上における日本人最高タイムだった。4回目が今年3月の東京マラソン、5回目が12月の福岡国際マラソンで連続して2時間6分台。パリ五輪代表には届かなかったが、JMCシリーズ・シーズン4のポイント争い(優勝者は来年の東京世界陸上代表が確定する)では現在トップに立っている。