1Wからウェッジまで 復活を期すザラトリスのギア再整備
腰の手術を受けて2023年のほとんどを休養したウィル・ザラトリスが、PGAツアー復帰、トッププレーヤーとしてプレーした当時の調子を取り戻すべく、懸命に取り組んでいる。 【画像】PGAツアー選手も使う? ピン「G430 MAX 10K」
2022年に「フェデックスセントジュード選手権」を制したザラトリスは、ツアーきってのアイアンプレーヤーでメジャー上位の常連だったが、昨年4月の「マスターズ」を棄権。12月の「ヒーローワールドチャレンジ」で競技ゴルフの舞台に復帰したが、最下位に沈み、2週間前の24年初戦「ソニーオープンinハワイ」は予選落ちした。 しかし、34位タイで終わった先週の「ザ・アメリカンエキスプレス」ではいくつか良い兆しが見られた。昨年の8カ月のブランクで鈍った勘を取り戻しただけでなく、バッグにいくつか新しいクラブを入れていたのである。 例えば、ドライバーをタイトリスト「TSR3」モデルから、打ち出し角が若干高くスピン量の多い「TSR2」モデルに変更した。高弾道設計のため、本人が高く打ち出そうとし過ぎることなく、ドライバーが仕事をしてくれるようになった。似たような理由からフェアウェイウッドを「TSi2」に乗り換えたが、2023年序盤に使用していた「TSR2+」より、視覚的にロフトが若干多いように見えるとのことだ。
ザラトリスは「ザ・アメリカンエキスプレス」にて、GolfWRX.comに「実のところ、僕らは3番ウッドにはかなり時間をかけて、『TSi2』に戻したんだ。これは15度だね。音が響かなくなるよう、結構な量のホットメルトを入れたんだよ。フェースが少し多めに見えるから、打ち上げようとするのではなく、打ち込んでいけるところが好きなんだ」と述べた。 「今年は高弾道(のドライバー)にすることで、背中を使ってボールを打ち上げようとさせなくするために『TSR2』を使っている。まだ試合勘を取り戻しているところだけど、今のところは順調だね。復帰から試行錯誤してきたところがあったんだ。3番ウッドは大きな発見だったね。と言うのも、1年ほど、これだという3番ウッドを見つけるのに苦労していたから。響きを抑えた打音が気に入っているんだ」