NBAがナイキと12年間の契約延長「バスケを世界規模で成長させるために不可欠」
NBAは新シーズン開幕と時を同じく、リーグのオフィシャルサプライヤーであるNIKE(ナイキ)と12年間の契約延長を発表した。 リーグ公式サイトの情報によると、NBAおよびWNBAはユニフォームをはじめとするオフィシャルウェア、マーチャンダイジング(各種グッズ)、マーケティング、コンテンツに関連するパートナーシップを更新。これには河村勇輝や富永啓生がプレーする可能性のあるGリーグも含まれており、ユニフォームやアパレルの独占プロバイダーとして蜜月関係をより深めていくこととなった。 ナイキの社長兼CEOのエリオット・ヒル氏は、今回の契約延長にともない、以下のコメントを伝えている。 「ナイキは常にリーグスポンサー以上の存在であり、NBA、WNBA、NBA Gリーグと共にこのスポーツの成長に揺るぎないコミットメントを示す戦略的パートナーです。我が社の総合力、世界的展開、そしてバスケットボールに対する真の愛情は、選手やファンに今後も新たな道を歩む機会を創出することでしょう」 オレゴンに本社を置くスポーツメーカー最大手のバスケットボールにおける貢献度は計り知れない。公式パートナーである昨今の取り組みはもちろんのこと、マイケル・ジョーダンやレブロン・ジェームズといった歴代名手たちと唯一無二のブランディングを構築し、契約選手たちとのグローバルツアー、ローカルコートの設立、さらには未来ある世代屈指の実力者たちにスポットライトを当てるナイキEYBL(エリートユースバスケットボールリーグ)の展開など、同社の存在なくしてバスケットボールは現在の地位を確立することはなかっただろう。 NBAコミッショナーのアダム・シルバー氏もナイキへは心からの敬意を示している。 「ナイキはバスケットボールと切っても切れない関係にあり、何十年にもわたってこのスポーツの成長と革新を後押ししてきました。ユース世代にも重点を置き、我々のパートナーシップを拡張することで、未来あるプレーヤーたちは多種多様なレベルで学び、競争する機会が生まれ、全年代のファンにNBAやWNBAに触れる機会を増やすことになるでしょう」 同時に、NBAのグローバルパートナーシップを担当するサル・ラロッカ氏も『ESPN』でナイキとの契約延長に言及し、ビジネス関係の継続に何も躊躇がなかった心中を明かしている。 「NBAとしては、この契約が可能な限り成功しているのは明らかです。NBA、WNBA、Gリーグ、さらにはバスケットボールコミュニティや、少年少女クラスのエリートプレーヤーへ対するナイキの投資は、バスケットボールというスポーツを世界規模で成長させ続けるという我々の長期目標にとって非常に重要だと考えています」 また、ナイキはWNBAをはじめとする女子バスケットボールの発展にも莫大な投資を続けている。観客数、視聴率など記録づくめの1年となったWNBAだが、ニューヨーク・リバティーにタイトルをもたらしたサブリナ・イオネスク、史上初のシーズン1000得点に到達した得点王のエイジャ・ウィルソン、そしてリーグの超新星として絶大な注目を集めるケイトリン・クラークらは全てナイキの契約アスリートであり、リーグの飛躍的な成長を後押ししている。 WNBAコミッショナーのキャシー・エンゲルバート氏も今回のパートナーシップ拡大が、さらなる発展をもたらすと期待を隠さない。 「リーグ発足以来、ナイキは女子バスケットボールの発展とビジョンの共有に力を尽くしています。私たちの継続的なパートナーシップは、WNBAを世界規模で拡大していきながら、開発の道筋を強化し、ファン全体との接点をダイナミックに強化してくれると確信しています」 競技の枠を越えて、バスケットボールを文化的に発展させ、世界最高のスポーツエンターテイメントへと押し上げるNBA/WNBAとナイキ。今後も両者の取り組みに我々は熱狂を続けることになるだろう。 文=Meiji
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