兵庫・豊岡で学ぶ学生に地元産米贈呈 物価高騰を背景にJAが支援「ぜひ食べて、大きく羽ばたいて」
兵庫県豊岡市にある芸術文化観光専門職大学の学生にこのほど、兵庫県但馬産のコシヒカリ200キロが贈られました。 【写真】兵庫・豊岡の大学生が200キロの寄贈を受けた「コウノトリ育むお米」 パッケージデザインにも特徴 物価高騰によって厳しい生活を強いられる大学生を支援しよう、JA共済連兵庫(全国共済農業協同組合連合会、本部:兵庫県神戸市)が同大学の開学から毎年続けているもので、今回で4回目となりました。 劇作家の平田オリザ氏(豊岡市在住)が学長を務める同大学では、1~3年生の計250人の学生が舞台芸術と観光について学んでいます。10月29日に行われた贈呈式では、同大学に通う盛山はるのさんと村上暉瑠さんが、JA共済連兵庫と生産地のJAたじまから「コウノトリ育むお米」を受け取りました。盛山さんは、「炊き立てご飯をおにぎりにして食べたい。お米を食べて、学業や日々の活動より一層励みたい」と笑顔を見せました。 平田学長は「米価が高騰する中で貴重な『コウノトリ育むお米』を贈呈いただき、学生にとって本当に喜ばしい限り。本学は47都道府県すべての出身学生が在籍している。このお米の魅力をぜひ全国に発信してもらいたいと考えている」と話しました。 これに対しJA共済連兵庫の三森京介本部長は、「この但馬地区で活動し、芸術文化・観光の2つの視点から地域の活性化について学びを深める学生さんを応援したいと考え、地元のJAたじまと協力して寄贈させていただきました」と明かした上で、「1年生は学生寮で自炊生活を送られると聞いており、昨今の物価高によって生活にも影響があることと思う。これを機会に地元産のお米を食べて、将来の大きな夢に向かって頑張っていただきたい」と述べました。 JAたじまの太田垣哲男組合長は、「但馬地域は魅力あふれる場所に包まれた地域で、9月には『豊岡演劇祭』も盛会だった」と但馬地域と芸術との関係性に触れ、「今年も大変な酷暑の中、生産者が一生懸命に、丹精込めてこのコウノトリ育むお米を育ててくださった。ぜひ召し上がって、コウノトリのように大きく羽ばたいていただきたい」と応援の気持ちを伝えました。
ラジオ関西