Jリーグ“最強”クラブは? パワーランキング35位タイ。10年ぶりの赤字…。来季はさらに深刻?
サッカークラブの持つ影響力は単一の尺度で測れるものではないが、複数の指標から見えてくるものがある。今回はJ1、J2、J3の全60クラブを対象に、成績、人気、育成、売上の4つの指標を抽出して数値を組み合わせてランキング形式にした。果たして、最も“力のある”Jクラブはどこなのだろうか。※見出しの括弧内の数字は、各項目の1位(最高位)を60ポイント、60位(最下位)を1ポイントとして降順で計算した合計値。
35位:栃木SC 2024リーグ戦成績:18位(J2) 2024シーズンホームグロウン人数:4人(27位タイ) 2024リーグ戦ホームゲーム平均入場者数:6,238(33位) 2023年度営業収益:約10億8800万円(37位) 2024シーズンのJ2リーグで18位に終わったことにより、栃木SCは8季ぶりのJ3へ降格。来季からは同シーズンの途中で指揮官に就任した小林伸二監督のもと、捲土重来を図る。 最後までJ2残留を信じ続けたサポーターの声援もあって、皮肉にも同年度のホームゲーム平均入場者数6,238人は過去最高の動員記録だった。とりわけチームの命運が決まる10月27日の清水エスパルス戦には16,476人もの観客が詰めかけた。 さらに栃木SCの頭を悩ませるのは、2023年度の決算が10年ぶりに赤字を計上してしまったことだ。売上高約10億8800万円は過去最高だが、Jリーグから支給される配分金の減少や試合運営費の増加により予算が圧迫された。J3を戦う来季以降はさらに経営が難しくなると見込まれ、チームの編成にも影響があるかもしれない。 しかし、Jリーグ全体でも上位に位置するホームグロウン選手の人数は前向きな要素だ。直近4年間で10番を背負う森俊貴を含め、2024シーズンは4名がホームグロウン選手として登録されていた。今年2月で19歳を迎える揚石琉生もピッチに立つ機会を与えられていることから、同クラブのアカデミーが一定の成果を生んでいることが窺える。 チーム全体が一丸となって立ち向かうことができれば、来季以降の厳しい戦いをくぐり抜けられるはずだ。
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