核廃絶を訴え続けた日本被団協の元代表委員で被爆者の坪井直さんが亡くなってきょう２４日で３年です。ノーベル平和賞の受賞式に出席する予定の被爆者が坪井さんへの想いを語りました。 【日本被団協代表委員・箕牧智之さん】 「きょうは坪井さんの命日。坪井さんはネバーギブアップ。あきらめたらいかんと。 通用するんよ。この時代でも」 【日本被団協元代表委員・故　坪井直さん】 「あきらめたらいかんネバーギブアップ」 坪井直さん。２０歳の時、爆心地からおよそ１．２キロで被爆しましたが、奇跡的に生き延び、教師として、子どもたちに原爆の悲惨さを語り「ピカドン先生」と慕われました。 教職を退いた後は、被爆者運動の先頭に立ち、海外で２０回以上も被爆体験を証言。 ２０１６年には、アメリカのオバマ大統領と面会しました。 ３年前に坪井さんが亡くなった後、そのバトンを受け継いだ日本被団協の代表委員箕牧智之さんは…。 【箕牧智之さん】 「雲の上のような存在。あのころが（日本被団協が）一番栄えた時代だったと思う。 あのころ、ノーベル平和賞をくれればよかったのにと思ったよ。オスロに行かれたら帰って（墓前に）報告にあがりたい」 ノーベル平和賞の受賞決定につながる活動を長年続けてきた坪井直さん。 その思いを引き継ぎ、今回の受賞式に臨みたいと考えています。 【箕牧智之さん】 「あっちでもこっちでも戦争がおきよる。終わりそうにない。今回ね、変わってほしい」 【日本被団協元代表委員・故　坪井直さん】 「あきらめたらいいかん、ネバーギブアップ」