名瀬古見方多目的広場の愛称決定 ネーミングライツ事業で5例目 奄美市
鹿児島県奄美市がネーミングライツ事業で命名権者を募集していた名瀬古見方多目的広場の愛称が「グリーンテックフィールド」に決まり、5日公表された。建設業のグリーンテック(奄美市名瀬、且優藏社長)がネーミングライツパートナー(命名権者)として契約した。契約金額は年間36万円で、期間は2028年3月31日まで。 ネーミングライツは事業者が命名権料を支払い、自治体が所有する施設に愛称を付ける権利。事業で得た収入は、施設の維持管理費などとして役立てている。 23年度までに、住用町の木工工芸センター(木工工芸みどりの里)、名瀬の奄美振興会館(奄美川商ホール)、名瀬運動公園の市民球場・ブルペン(奄美川商球場)、市民交流センター(アマホームPLAZA)の4施設の愛称が決定しており、名瀬古見方多目的広場が5例目。 同所は名瀬朝戸にあり、子どもから社会人まで幅広い年代層のサッカー大会などで利用されている。 5日は同所で愛称のお披露目式があり、市職員やグリーンテックの社員らが出席。同社が地元のデザイナーに依頼して作成したという看板の前でテープカットした。 諏訪哲郎副市長は「この施設は、サッカー競技者を中心に多くのスポーツ愛好者に利用され、親しまれてきた。今後は新たな愛称のもと、行政と民間が協力して施設の維持発展に寄与していきたい」とあいさつ。 且社長は「小学生の頃からサッカーをしていて、芝のある、このグラウンドが大好きだった。サッカー場としてますます発展することを願い事業に応募した。グラウンドやトイレなど、少しでも維持管理に役立てたらと思う。小学生らもよく利用する場所なので、いつかプロ選手が出てくれたらいいなと期待している」と話した。 市によると現在、愛称が決まっていない市内16の公共施設を対象に、ネーミングライツパートナーを募集している。