「ぴよりん」藤井聡太効果で名古屋発の人気スイーツに成長/将棋
藤井棋聖のタイトル戦ではおやつも注目を集めるが、永世称号の偉業を達成した地元の愛知発で全国区の人気を誇るのが、地鶏の名古屋コーチンを使用したひよこ型スイーツ「ぴよりん」だ。 【写真】日本酒を飲んだ藤井聡太氏「すごく辛くてびっくり」 職人の手作りで焼きプリンをババロアで包み、粉末状のスポンジをちりばめて〝ふんわり感〟を演出。JR名古屋駅構内の販売カフェでは連日売り切れ状態となっている。 販売は2011年からで、藤井棋聖が21年の王位戦で「ぴよりんアイス」を注文してブレーク。製造・販売元のジェイアール東海フードサービスの担当者は本紙の取材に「当時の反響はすごく、問い合わせでホームページのサーバーがダウンした」と振り返った。 当初の開発コンセプトは「丸くてかわいいもの」。熊やパンダなど10前後のアイデアが考案されたが、より丸みのあるひよこ型の「ぴよりん」が採用された。一方で「名古屋らしさがない」とも指摘され、名古屋コーチンの使用を決めた。 形は崩れやすいが、藤ブレーク前にはSNS上で安全な持ち運び方法を紹介する「ぴよりんチャレンジ」で盛り上がるなど徐々に注目度もアップしていた。「ぴよりんアイス」を注文した藤井棋聖は当時2冠。担当者は「藤井さんの効果は大きい。当初は1日30個ほどの売れ行きだったが、お菓子の形状がキャラクターとして認知されるケースは稀」と説明。藤井棋聖の活躍に「ぴよりん」の躍進を重ねていた。