3日準々決勝、「桐蔭対決」の行方は 全国高校ラグビー
第104回全国高校ラグビー大会(毎日新聞社など主催)は3日、準々決勝4試合が行われる。Aシードの優勝候補同士がぶつかり、昨春の選抜大会を制した大阪桐蔭(大阪第1)は連覇が懸かる桐蔭学園(神奈川)と対戦する。 大阪桐蔭と桐蔭学園は今季、選抜大会、サニックスワールドユース交流大会で対戦しており、大阪桐蔭が2連勝している。フィジカルの大阪桐蔭とスキルの桐蔭学園。異なる持ち味をどこまで発揮できるかが鍵となる。 34回目の出場で初めてAシードとなった石見智翠館(島根)は国学院栃木と対戦する。石見智翠館は2試合で計118得点の攻撃力が魅力だが、3回戦で負傷交代した主将のFW祝原久温(いわいはら・くおん)の状態が気がかりだ。国学院栃木は穴のない防御網と強烈なタックルで守りからリズムをつかみたい。今季の対戦成績は石見智翠館が上回っているがいずれも接戦だっただけに、僅差の勝負になりそうだ。 5回目の出場で初めて8強入りした大分東明は常翔学園(大阪第3)に挑む。大分東明は留学生頼みにならず、全員でつなぐ展開ラグビーで勝機を見いだしたい。常翔学園は主将のNO8井本章介を中心とした強力FWで前進する。スクラムなどのセットプレーや密集の攻防が勝敗を分ける。 数々の名勝負を演じてきた東海大大阪仰星(大阪第2)と東福岡の対決も注目だ。東海大大阪仰星は豊富な運動量で攻守に粘り強いプレーを見せ、多くの選手がボールに絡みながらトライを目指す。19大会連続8強入りの東福岡も近年力を入れている防御は堅い。多彩な攻撃も一戦ごとに磨きがかかっている。【角田直哉】