【世界ジュニアバドミントン】日本は好調のアメリカを110-88で撃破! 2大会ぶりにベスト4進出!<団体戦>
10月3日に開催されたU19世代の世界一を決めるBWF世界ジュニア2024(中国・南昌)4日目は、団体戦の順位決定戦が行なわれた。ジュニアナショナルU19の選手らで挑んだ日本は、1位から8位までを決める決勝トーナメントの準々決勝で、アメリカと対戦。序盤に苦しい立ち上がりとなったものの、中盤に逆転してベスト4進出を決めている。 ※新たな大会方式、試合の流れについては試合結果の下に掲載 【団体戦】 予選リーグで4連勝を飾り、首位通過で準々決勝に進んだ日本。メダルをかけた準々決勝の相手は、予選リーグ・グループHで強豪のタイを下して突破したアメリカだ。 第1試合、日本は女子ダブルスの平本梨々菜/玉木亜弥でスタート。予選リーグから先陣を切ってきた2人だが、この試合は 10-11で先行を許してしまう。続く第2試合に出場した男子シングルスの川野寿真は、序盤でポイントを奪い19-14としたものの、後半、相手の追い上げを抑えきれず。20-22で、再び先行されてしまう。 流れを引き戻すきっかけをつくったのは、混合ダブルスの松川健大/平本梨々菜。31オールから2連取し、初めてリードしたスコアで次の試合にバトンを託す。この流れを女子シングルスの横内美音が44-43で守り、第5試合の男子ダブルス・稲川蓮二郎/三浦大地が点差を広げて55-51とした。 前半の5試合を消化した日本は、大きな点差を広げることができずに2巡目に突入。しかし、ここで第6試合に登場した女子ダブルス・相磯美心/上野凛が、連続ポイントで引き離し66-55。一気に11点差をつける。タイを破って勝ち上がった相手だけに気は抜けない状況だったが、このリードを後続がしっかり守ると、最後は男子ダブルスの中静悠斗/松川健大が110-88で締めて日本が勝利。苦しみながらも準々決勝を突破した日本は、2大会ぶりのベスト4入りを決めた。日本は準決勝で強敵のインドネシアと激突する。 10月3日の結果、4日・準決勝の対戦カードは以下の通り。 ▼決勝トーナメント・準々決勝 (10月3日) 日本 110-88 アメリカ 1 WD2 平本梨々菜/玉木亜弥 10-11 HO/YANG 2 MS1 川野寿真 20-22 Garret TAN 3 XD2 松川健大/平本梨々菜 33-31 CHONG/PAN 4 WS1 横内美音 44-43 Ella LIN 5 MD2 稲川蓮二郎/三浦大地 55-51 CHEN/CHONG 6 WD1 相磯美心/上野凛 66-55 HO/YANG 7 MS2 山田琉碧 77-70 Garret TAN 8 XD1 澤田修志/玉木亜弥 88-78 CHONG/PAN 9 WS2 松田仁衣菜 99-83 Ella LIN 10 MD2 中静悠斗/松川健大 110-88 CHEN/CHONG ▼準々決勝 中国 110–74 台湾 マレーシア 110–85 デンマーク インドネシア 110-92 インド ▼準決勝 中国 - マレーシア 日本 - インドネシア 【大会方式】 9月30日から10月5日まで団体戦を実施。10月7日から13日まで個人戦が行なわれる。世界ジュニアの団体戦は、今大会から大会方式が変更。従来の男女シングルス、男女ダブルス、混合ダブルスの5種目の結果で勝敗を争うシステムから、5種目それぞれ2試合ずつ、合計10試合を実施。試合の勝敗は、10試合の累計得点が先に110点となったチームを勝者とするリレー方式で決定する。大会は8つに分かれた予選リーグの最上位チームが決勝トーナメント進出し、優勝を争う。 【試合の流れ】 第1試合はどちらかが11点を手にした時点で終了し、第2試合は、第1試合で両チームが得点したスコアをそのまま継続して行なう。第2試合はどちらかが上限となる22点を奪った時点で終了。第3試合も同様にスコアを継続しながら行ない(33点となった時点で第4試合へ)、最終的に110点を先に奪ったチームが勝者となる。 試合で敗れた選手/ペアの得点が5点未満だった場合、次の試合は、得点の少ない選手/ペアの試合番号×5の得点からスタートする。例えば、第1試合(Aチーム -Bチーム)で、Aが11点、Bが3点だった場合、第2試合はAが11点、Bは5点から開始となる。仮にBチームが得点を奪えずに試合が進んでも、第10試合は99‐45からスタートすることになる。なお、1人の選手が出場できる試合数は、最大4試合まで。
文/バドミントン・マガジン編集部 写真/BADMINTONPHOTO