県予選から7戦連続無失点 東福岡の堅守を支えるDF大坪聖央が初の国立へ「自分たちらしく戦いたい」
第103回全国高校サッカー選手権大会の準々決勝が4日に行われ、東福岡(福岡)は静岡学園(静岡)にPK戦の末に勝利し、準決勝進出を決めた。試合後、東福岡DF大坪聖央がメディア取材に応じた。 【ハイライト動画】静岡学園 vs 東福岡 東福岡は試合を通じてシュートを1本しか打てず、自陣で静岡学園の攻撃を受ける展開が80分間続いた。それでも、福岡県予選からここまで無失点を継続してきた堅守は最後まで崩れなかった。 センターバックの大坪は、185センチの長身を活かした絶対的な空中戦の強さとDFラインの統率力を発揮。押し込まれた難しい試合展開の中でも、最後まで冷静にチームメイトとコミュニケーションを取り、県予選から7試合連続の無失点試合を達成した。 激戦を振り返って、大坪は「静学さんは足元が本当に上手いので、一人ではなく二人、三人で囲みこんで回収するという形で考えていましたが、それも打開されていたので、(PKでの勝利は)ラッキーな部分もありました」と率直な感想を述べ、「危ないシーンもありましたけど、GK後藤洸太がいるという安心感もあるので凌げました」と191センチの長身守護神への絶大な信頼を語った。 東福岡は優勝した2015年度以来となるベスト4進出。一つの目標として掲げていた『国立競技場』の舞台までたどり着いた。大坪はあらためて「長年、国立まで行けていなかったので、そこは自分たちの目標の一つにしていました。(平岡道浩)監督を『国立に連れていこう』ともみんなで話していました」と明かし、「とりあえず楽しむことだけを考えて、自分たちらしく戦いたいです。個人としては、自分の身長を活かした高さだったり、ロングフィードをしっかりアピールして、チームとしてもしっかりサイド攻撃をして、後ろは無失点を継続したいです」と意気込みを語った。 準決勝の対戦相手は、前橋育英(群馬)に決定。今年度は1度対戦しており、2024年3月の第29回船橋招待U-18サッカー大会で、東福岡が前橋育英に1-0の完封勝利を収めている。とはいえ、大坪は「前線の攻撃力もあって、手強かった」と当時を振り返り、「自信はありますが、春先よりも絶対に向こうも成長していると思うので、気を抜かずに戦いたいです」と、警戒を強めていた。 準決勝は1月11日(土)に『国立競技場』で行われ、東福岡vs前橋育英の試合は12時05分キックオフ予定となっている。
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