バスケ女子、世界3位オーストラリア撃破…町田瑠唯が地元で代表入りへ強烈アピール
バスケットボール女子日本代表の国際強化試合は20日、札幌市の「北海きたえーる」で行われ、世界ランキング9位の日本は96―85で3位の豪州に勝利した。日本は序盤から得点を重ねて52―41で折り返した。相手に追い上げられる場面もあったが、最後まで攻撃の手を緩めなかった。強化試合はパリ五輪の代表選考も兼ねて行われ、21日も同じ会場で豪州と対戦する。
パス抜群 町田6アシスト
日本と同様、パリ五輪出場が決まっている豪州が相手。恩塚亨監督は試合前、「手の内を明かさないとかはしない。強化の機会としたい」と語っていた。重要な五輪代表選考でもあるこの試合、競争が激しいポイントガードの選手が次々にアピールした。
チームに勢いをつけたのは、地元・北海道での代表戦に燃えていた町田瑠唯(富士通)だった。前半終了間際に3ポイントを決めると、この試合でチーム最多の6アシストをマークし、持ち味を発揮した。
町田は2021年東京五輪では準決勝で五輪記録の1試合18アシストを稼ぐなど銀メダル獲得に大きく貢献した。パリ五輪の最終予選は負傷のため代表から外れたが、高田真希(デンソー)は「パスのセンスは間違いなく群を抜いている。パスがいいタイミングで来るのでシュートが打ちやすい」と信頼を寄せている。今回、久々にチームに戻ってきた。
ポイントガードには町田以外にも宮崎早織(ENEOS)や山本麻衣(トヨタ自動車)も10分以上の出場時間を与えられて活躍した。「判断ミスの部分があるのでしっかりクリアできるようにやりたい」と自身のプレーを振り返った町田。チームにさらに溶け込んで、代表の座をつかみとる覚悟だ。(佐藤雄一)