日産新体制スタート 内田社長が会見(全文4完)文化を超えた信頼関係が生まれた
日産自動車の社長兼最高経営責任者(CEO)に就任した内田誠氏が2日夕、記者会見を開いた。 【動画】日産の新体制スタート 内田社長兼CEOが記者会見 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「日産の新体制スタート 内田社長兼CEOが記者会見(2019年12月2日)」の会見開始時間に対応しております。 ◇ ◇
経営統合についてはノーなのか
東洋経済新報社:東洋経済の岸本です。質問、2問ありまして、いずれもアライアンスに関してなんですが、先ほど内田社長の、ここ数年のアライアンスの進め方が正しかったのかどうか、何がうまくいって、何を変えなければいけなかったのかというご発言がありましたが、アライアンスは、これまでの日産の成長に非常に貢献してきたのは確かに事実だと思うんですが、ここにきて、アライアンスに軋みも生じていることもあると思います。内田さんご自身は、アライアンスがうまくいった点がなんだったのか、それと、非常にアライアンスが、問題はここだったっていうのをお考えがあれば、それぞれ教えてください。 それと、もう1点なんですが、ルノーの筆頭株主のフランス政府が、日産との経営統合を求めてきていると思います。前の社長の西川さんは経営統合に対して、非常に明確に否定的な発言をこれまでなさってきました。先ほど、内田さんご自身も、会社の独立性を保持しながらいろんな事業改革を進めていきたいというようなご発言がありましたが、これは日産の独立、つまり経営統合についてはノーというふうなお考えであるのか、それについて2問、よろしくお願いします。 内田:後者のご質問ですが、非常に私、シンプルに考えておりまして、まずはこの短期的、中期的、長期的なアライアンスの関係を見たときに、まず短期で、今やらなければいけないこと、ここに集中しなきゃいけない。それが、先ほどから申し上げていますように、アライアンスの各社による利益、ここにどう、アライアンスが貢献できるのか、ここを短期的にまず進めることが一番重要だと。 従って、経営統合とかいろんなお話ありますけれども、これはあくまでも形でしかなくて、まずは今、われわれアライアンスが注力して進めることというものは、先ほど申し上げた内容だと私は信じておりますし、それをスナールさんであったり、益子さんであったり、ルノーのアクティングCEOを務められているデルボスさんと論議をさせていただいています。