パリ五輪銅メダル・松山英樹のスウィングをイ・ボミが初解説!
頭の位置もほとんど上下動しないのはさすがですし、インパクトに向かう間にしっかりと左の壁ができるのもさすが。その結果、インパクトで完璧な「逆K」の形が作れています。最もボールに力を与えられる形と言えます。
スコッティ・シェフラー 24マスターズ・優勝/24ザ・プレーヤーズ選手権・優勝/パリ五輪・金メダル
「体の右サイドでコントロールしている」 特徴的なのはトップ時の肩の回転量。回転量が多く、正面から見ると手の位置が頭よりも右側にあります。これだけ手を動かすとフェース面のキープが難しいのですが、しっかりスクエアに保たれていますし、骨盤もよく回っています。
ダウンスウィングは右腕に注目してほしいです。右ひじが体の近くを通り続けることで軌道を安定させています。インパクトからフォローにかけて右足が大きく動くのは驚きですが、頭の位置は保たれていて、体の右サイドを一緒に回転させてフィニッシュのバランスを取っています。
イ・ボミ 全盛期のスウィングをセルフ解説
昨年のマスターズGCレディスを最後に日本ツアー引退。通算21勝 「手首をリリースしてドローを打っていた」 ボールの位置が他の選手よりも真ん中寄りですが、しっかりと左足に重心がかかっていて、壁も作られていますね。私のスタンス幅は狭いですが、これが一つの特徴。頭の動きを少なくする意識もありました。右手首のコックがないのも特徴。
右手首をコックしないままクラブを上げ、ダウンスウィングで少しコックを入れる。インパクト前にリリースすることでヘッドだけシャローに落としていました。インパクトでフェースを返しながらドローを打っていたんです。あー、この時に戻りたい(笑)。
TEXT/Myungwook Kim PHOTO/Takanori Miki、Tadashi Anezaki、Hiroyuki Okazawa、Blue Sky Photos
週刊ゴルフダイジェスト