あまりにも残念…。ユーロ2024、グループリーグで期待ハズレだったチーム(1)W杯から成長なし? エース不在でまさかの敗退
現地時間6月26日にEURO2024(ユーロ2024)のグループリーグ全日程が終了した。初出場でベスト16進出を決めたジョージア代表など期待以上の躍進をみせたチームがあった一方で、内容と結果が伴わない残念な結果に終わったチームもあった。今回は、出場国の中で期待外れに終わったチームをピックアップして紹介する。 【決勝トーナメント表】サッカー ユーロ2024(EURO2024)
クロアチア代表(グループB) グループリーグ成績:3位(0勝2分1敗) グループ突破まで“あと一歩”だった。 クロアチア代表は1分1敗で迎えたイタリア代表とのグループリーグ最終戦で、試合終了間際までリードをしていた。このまま試合が終われば2位での通過が決まるところだったが、ラストプレーでマッティア・ザッカーニにゴールを奪われて1-1のドローで終了。3位通過の可能性もあったが、翌日の試合結果によってグループ敗退が決まった。 「あと少しでグループリーグ突破だった」という事実だけ見ると惜しいように映るが、そもそも開幕2試合の結果が悪かった。3試合で全勝のスペイン代表に0-3で負けた時点で得失点的に厳しく、第2戦となった格下のアルバニア代表戦で引き分けに終わった時点で、グループリーグ突破の可能性は限りなく低かった。 2年前のワールドカップで3位と結果を残していたクロアチア代表が苦しんだ理由は明らかだ。それは前線の火力不足であり、かつてのマリオ・マンジュキッチのような絶対的なエースが不在だった。予選でチーム得点王となる4ゴールを決めていたアンドレイ・クラマリッチも得点を量産するタイプではなく、ブルーノ・ペトコビッチとアンテ・ブディミルも決定的な仕事ができなかった。 ルカ・モドリッチやマテオ・コバチッチら中盤の選手たちのプレス耐性は抜群でボールを運べたものの、ファイナルサードで違いを作るタイプの選手がおらず、シンプルなクロスなど相手DFが守りやすい攻撃の形が多かった。 モドリッチは今大会限りで代表引退が濃厚とされており、クロアチア代表の歴史に一つ終止符が打たれる。レジェンドが去った中で再び強豪国となるには若手選手の台頭が絶対的な条件となるだろう。
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