阪神・茨木 3年目のブレークへ藤川監督も太鼓判!「ボールは素晴らしい。来年は伸びていく」
来季、高卒3年目を迎える阪神・茨木が、早くも藤川監督からお墨付きをもらった。ブルペン投球の際に打席付近で指揮官が球筋をチェック。球威や制球力に目を細め、来季の“新戦力”として認めた。 【写真あり】藤浪晋太郎 阪神選手らとのプライベートショットに「すげ~メンバー」 「ボールは素晴らしい。放っておいても今年のことが自信になって、来年は伸びていく」 ストレート向上をテーマに秋季キャンプ初日から全力でミットに投げ込んだ。球数は70球。「真ん中にしっかり腕を振って投げることを意識して、強い球を投げることだけを考えた」。投球後には捕手を務めた栄枝と綿密にコミュニケーションを取るなど反省も忘れなかった。 「良かった球と悪かった球があった。そこの差をなくしていけるように、もっと投げ込むだけです」 岡田前監督も認めた逸材だ。今年2月の春季キャンプでは初の1軍スタート。同じ高卒2年目の門別とともにしのぎを削ったが、開幕は2軍となった。結果的に1軍での登板機会は巡ってこなかったものの、ウエスタン・リーグでは22試合に登板し7勝4敗、防御率3・64。「下半身をもっと使って」。金村投手コーチからは主に下半身の使い方を指導された20歳右腕はレベルアップへ向けて意気込んだ。 「意識して取り組んでいきたい。もっとレベルアップできることだけを意識していきたい」 新指揮官は個人名こそ明かさなかったものの「凄く成長を遂げているな、という投手がいました」と話したように、その一人が茨木とみられる。期待を背負う未完の大器が、3年目でのブレークへ向けて準備を進める。 (杉原 瑠夏) ◇茨木 秀俊(いばらぎ・ひでとし)2004年(平16)6月8日生まれ、北海道札幌市出身の20歳。帝京長岡(新潟)では1年夏からベンチ入り。3年夏は新潟大会準優勝で甲子園出場なし。22年ドラフト4位で阪神入り。1メートル82、87キロ。右投げ右打ち。