巨匠が残した含蓄に富む名台詞を振り返る!! 小さな高級車論ほか 【復刻・徳大寺有恒「俺と疾れ!!」】
■デ・トマソについて
(オリジナルのミニにベルトーネがデザインしたボディを載せたイノチェンティ・ミニが大好きだ、ダイハツエンジンのターボ・デ・トマソのじゃじゃ馬ぶりはヤバかった!という読者の方のお話に) その昔デ・トマソのオーナーであるアレッサンドロ・デ・トマソさんにインタビューに行きました。 しかし、この人は日本のことがあまりわかっていなくて話はトンチンカンでした。それでも面白く記憶に残る人でした。 アルゼンチン出身のレーシングドライバーである、デ・トマソさんはパンテーラやマングスタなど面白いクルマをいくつかやりましたね。イノチェンティも楽しいクルマでした。ダイハツエンジンになった時にラバーコーンがストラットになり、現代的なクルマになりましたね。 デ・トマソのベストはミドシップのヴァレルンガでしょう。美しいスタイリングやレーシングカーのような技術など見どころの多いクルマでした。
■古い自動車カタログ
(300冊以上のクルマのカタログを集め大切にしている読者の方からの、「これまでに見たカタログのなかで面白いと思ったものがあれば」という声に) 自動車のカタログに写真が使われるようになったのは比較的新しいことです。それまではイラストレーションでカタログを作っていました。だからこのカタログ制作で有名人になる画家もいたのです。 日本人では猪本義弘さんでしょう。アメリカではそれこそデトロイトが多くのアーティストを生み出しました。 私の好きな画家はメルセデスベンツを数多く手がけたワルター・ゴチュケやゴードン・クロスビーですが、デトロイト出身の数名はいいと思います。時々モーターショー会場で売っていることがあります。もちろん高価です。 あとはフォード・コルチナのカタログが好きで、これは写真で1956年冬期オリンピックが行なわれた"コルチナ・ダンペッツォ"を舞台にしたもので、これはよかったですね。