井上尚弥VSグッドマン12・24決定 井上「ぜひ熱い試合をしてもらいたい」
プロボクシングのダブル世界戦の会見が24日、東京都内で行われ、4団体世界スーパーバンタム級統一王者の井上尚弥（31）＝大橋＝が、12月24日に有明アリーナで防衛戦に臨むことが発表された。IBF、WBO1位のサム・グッドマン（26）＝オーストラリア＝と闘う。勝てば世界戦通算24勝目で現役単独最多となり、歴代9位に並ぶ。WBO世界バンタム級王者の武居由樹（28）＝大橋＝は2度目の防衛戦に臨む。 4本のベルトをズラリと並べた井上が王者のプライドを見せた。自身に対する発言を、見過ごすわけにはいかなかった。 「一言だけ言いたい。（前戦は）ドヘニーが塩試合に徹したから〝さえない〟試合になった。グッドマンにはぜひ熱い試合をしてもらいたい」 9月に元IBF世界スーパーバンタム級王者のTJ・ドヘニー（アイルランド）に7回TKO勝ち。相手の消極的な姿勢が目立ったが、実はグッドマンはインタビューでこの試合を「さえない」と評していた。 リモート参加した会見で真意を質された挑戦者は「他の試合に比べてベストパフォーマンスではなく『シャープでなかった』とコメントした」と説明。これに井上が反応し、会見の最後に自ら切り出したというわけだ。 28戦全勝の王者と19戦全勝の挑戦者によるクリスマスイブ決戦。2017年以来の年間3試合目となる井上は「今年を締めくくる意味で、インパクトのある試合をしたい」。頭にあるのはKOだけだ。（尾﨑陽介） ★来夏に井上尚弥VS中谷潤人 英誌「ボクシング・ニュース」（電子版）は24日までに、井上が来夏に東京ドームでWBC世界バンタム級王者の中谷潤人（M・T）と対戦する計画があると報じた。井上と中谷が契約する米興行大手トップランクのボブ・アラムCEOは「日本のボクシング史上最大の試合になる」と語った。また、関係者によると、井上は来春に米国で試合を行う可能性が浮上している。
