民間ホテル「タイズヴェルデホテル」が完成 福島県大熊町に原発事故後初
福島県大熊町に東日本大震災と東京電力福島第1原発事故発生後初の民間ホテル「タイズヴェルデホテル」が完成した。82客室を備え、来年1月11日にオープンする。13室ある町所有の宿泊温浴施設「ほっと大熊」とともに、町内の交流人口拡大に寄与すると期待される。 建築・設計業のタイズスタイル(本店・大熊町)が運営する。四つの宿泊棟には、ツインルーム(1泊税抜き1万2千円)10室とシングルルーム(同6500円)72室がある。経済産業省の「自立・帰還支援雇用創出企業立地補助金」を活用して整備した。 地元の産品や弁当の無人販売所を設け、電動アシスト自転車のシェアサービスを提供する。 19日、現地で竣工式を行った。約60人が竣工式に出席した。吉田淳町長が「復興が進む町内への帰還や移住者増につながる」と述べた。タイズスタイルの吉田学社長は「安らぎの場所を目指す。情報発信やイベントに取り組み、地域のシンボルとして愛され続けるよう努力する」と誓った。
住所は大熊町大川原字南平1701。