約30台のバイクに乗った桐島が“人生最後のバイク”にヤマハ「テネレ 700」を選んだ理由
今夏、移住先の葉山町に「フェリシティ・カフェ(Felicity Cafe)」をオープンさせた桐島ローランドさん。 【写真13点】「桐島ローランドが語るヤマハ愛」を写真でチェック
バイクやアウトドアカルチャーに精通する彼が「上がりバイクにしよう」とまで考えている一台とは?
人生の後半、バイク好きが選んだ“ちょうどいい”一台
バイクブーム真っ只中で思春期を過ごしたローランドさんとバイクとの関りは深く、とりわけヤマハには愛着がある。 高校時代に初めて手に入れたバイクは「FZR400」で、39歳のときに一念発起して参加したパリ・ダカールラリーでも、ヤマハのマシンで一発完走を果たした。
そしてここ数年は、ヤマハがラリー黄金期のモデルをベースに復活させたアドベンチャーツアラー「テネレ700」を相棒に、マイペースなバイクライフを満喫している。
「欧州で先行発売されていたモデルなのですが、数年前から日本にも少数だけ入ってきたんです。そのときに購入することができました。欧米人向けのサイズをベースに設計されているので、もともと国内よりも海外での人気が高いんですよ」。 かつてのようにラリーやサーキットで汗を流すわけではない。年齢的にも、攻めの前傾姿勢が要求されるアグレッシブなライディングは少々キツい。
「正確な台数は把握していませんが、かれこれ20~30台のバイクを経験しましたね」というローランドさん。 カフェレーサーであればノートン「コマンド」やトライアンフ「ボンネビル」、アドベンチャーバイクであればBMW「R100GS」やドゥカティ「ムルティストラーダ」に乗り継いできた。
そんな彼がテネレ700に落ち着いている理由のひとつが、乗車のしやすさ。 「こんな感じで、上半身を起こしたアップライトの姿勢で跨れるのがいいところ。体勢的に無理が少なく、長時間乗っても手首が痛くなったりしません。このスタイルが今の自分には合っているんです」。
ヤマハに始まり、ヤマハに終わる
テネレ700は、前述のとおりオフロードのDNAを継ぐ車体ながら、現行スペックで組み上げられているため、アドベンチャーツアラーとしては軽量。同等クラスのモデルが250kgほどあるなかで、約200kgと1/5も軽い。 だからこそ、普段のライディングの大半を占めるオンロードでの取り回しや走破性も申し分ない。