ドイツで感じた世界のマーケット 若手人材がいわての技術を世界に発信
IBC岩手放送
メイドインイワテの製品を世界に売り込もうと、11月、岩手の高専生と高校生が医療機器の国際見本市でRPに一役買いました。 ドイツで体感した世界のマーケットについてのレポートです。 【写真を見る】ドイツで感じた世界のマーケット 若手人材がいわての技術を世界に発信 ドイツ西部・デュッセルドルフ。 多くの日系企業が進出する経済都市で、世界規模の「見本市・メッセ」が、数多く開催されます。 先月、世界最大の医療機器展MEDICAが開かれました。 世界各国・約5800社が出展し、輸入商社のバイヤーや医療関係者など4日間の期間中8万人が訪れました。 こちらは日本から出展した岩手県内の医療産業・連携団体、トーリックの出展ブースです。 出展ブースのプロモーション担当として参加したのが、一関高専5年の阿部凌央さん。そして盛岡一高2年の佐久間佳乃さん。 (説明) 「1000ナノリットルと250ナノリットルを選ぶことができます」 岩手を中心に生命科学分野・機器の開発拠点を作ろうと取り組む、「トーリック」が、次世代を担う人材を育成しようと、2019年から学生・生徒の派遣を行ってきました。 (説明) 「マルチモードとシングルモードがあります。マルチモードは、連続して液体を分けることができます。製品の先端に液体を入れボタンを押します」 2人が売り込んだのは盛岡の医療機器メーカー、アイカムス・ラボの電動ピペット。 ピペットとは、液体を一定量・吸い取り、他の容器に移すもので、実験や臨床検査などで使われます。 2人は、絵具を溶かした水を薬品に見立て、実演を繰り返しました。 (やりとり) 「この製品はとても小さいですね。アメリカ製を使った事があるが、もっと大きかったよ」「75グラムしかないんです」「とても軽いね」 「この製品は既にヨーロッパで売っているの?」「売っています」 「とても軽くて、小さいのでまるでペンのように扱う事ができます」 「しかも極めて正確に一定量を注ぐ事が可能です」 2人は、手動タイプに比べ省力化が図れるメリットを強調するにとどまらず、折り紙や書道を披露するなどして、「和のおもてなし」の要素も織り込み、世界のマーケットに向き合いました。
(説明) 「日本の伝統的な紙細工です。製品の形をまねて作りました」「このプレゼントを忘れないよ!素敵な作品だ!」「良い一日を過ごしてね」 (阿部凌央さん) 「日本にしか無いものもありますし、日本には無いもの海外の人しか持っていない アイデンティティみたいなところが見えたかなと」 「いろんな事が気づきとしてあってめちゃ楽しかったです」 岩手の「モノづくり企業」を見つめ直す一方で、グローバルな市場を肌で感じる。 二人にとってかけがえのない「学びの機会」となりました〆
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