大谷翔平の激動の1年を称賛 米記者が壮絶スキャンダルから振り返る「多くの人がオオタニは不正をしていたのかと疑問に思っていた」
24年シーズンに球団の悲願だった“世界一”をやってのけたドジャース。その中心にいたのは、間違いなく大谷翔平だった。 【動画】MLB公式もクローズアップ! 大谷の妻・真美子さんのガッツポーズシーン 現地時間10月30日に行われたワールドシリーズ第5戦で、ドジャースはヤンキースを7-6で撃破。最大5点差をひっくり返し、通算4勝1敗で2020年以来4年ぶり8度目の世界一となった。 昨オフに10年総額7億ドル(約1015億円=当時のレート)でドジャースの一員となった大谷は、ポストシーズンこそ打率.230、3本塁打、OPS.766と精彩を欠いたが、レギュラーシーズンでは圧倒的な活躍を披露。史上初となる「シーズン54本塁打・59盗塁」の快挙をやってのけ、キャリア3度目のMVP獲得も“大本命”と見られている。 文字通りの歴史的な1年を過ごした大谷。その声価はうなぎ上りである。 米スポーツ専門局『ESPN』の元記者で、YouTubeチャンネル『The Rich Eisen Show』のホストを務めるリッチ・アイゼン氏は、ワールドシリーズ終了後に「ドジャースは素晴らしいチームだった」と強調。その上で大谷の激動の24年シーズンを振り返った。 「ほぼ1年前に話を戻す必要がある。ショウヘイ・オオタニは、ドジャースと契約する、その『方法』で世界を驚かせた。オオタニは贅沢税の影響を回避するために巨額の給料の受け取りを引退後まで先延ばしにした。ドジャースの給与体系において、オオタニは使い勝手のいい外野手が受け取る程度の給与しか受けていないんだ。さらに彼はドジャースでの最初の48時間を自身の通訳による混乱のために費やした。この時は多くの人が『オオタニは不正をしていたのか』『このチームでうまくやれるのか』と疑問に思っていた」 開幕前の前代未聞の契約やスキャンダルによる影響を振り返ったアイゼン氏。だが、彼は「結局、オオタニは私たちが思い描いたままだった。期待していた通りのオオタニだった」と強調し、「彼はレギュラーシーズンで50-50をやってのけた。ドジャースほどのチームが彼に依存していた」と指摘。球界屈指の才覚を持つ日本人スターを褒めちぎった。 10年契約の1年目でワールドチャンピオンを経験した大谷。残り9年で彼はどこまでの“勝利”を積み重ねられるのか。その行く末に関心は集まっている。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]