愛犬家ならワンコ優先のクルマ選びもアリ! ズバリ小さくても犬が快適なクルマの実名3台
フリード・レイバック・スペーシアが愛犬家と愛犬に最適な理由
大型サルーンやMクラス以上のボックス型ミニバンの後席(2列目席)が快適なのは当たり前。しかーし、軽自動車やコンパクトミニバン、クロスオーバーモデルにも、後席がめちゃくちゃ快適なクルマがある。その快適度は、乗員はもちろん、後席が特等席となる愛犬にとっても同じ。ここでは、軽自動車、コンパクトミニバン、クロスオーバーモデルのなかから、後席の快適度レベルが高い3車を紹介したい。 【画像】スズキ・スペーシアの後席に座っている筆者の愛犬の姿などを見る まずは「ほんとにそうなの?」と思うかもしれない軽自動車のジャンルで特筆すべき1台となるスズキ・スペーシア、スペーシアカスタム&スペーシア ギアだ。 両側スライドドアをもつスーパーハイト系軽自動車はN-BOXを始め百花繚乱だが、スペーシアはボディ剛性の高さを実感できる、前後左右の姿勢変化の少ない運転感覚、乗り味、そして車内でテイクアウトの食べ物を食べやすい配慮(助手席前のビッグオープントレーと後席パーソナルテーブルの装備)もさることながら、後席の快適性にこだわりまくった1台でもあるのだ。 その理由は大きくわけてふたつ。まずは、スズキ初採用のマルチユースフラップと呼ばれる後席の仕かけ。なんとフラップの角度、長さを調整することで、3つのモードに対応。 ひとつめはフラップを上向きにすることでシート座面の”防波堤”のようになり、シート座面に置いた荷物が前方に崩れ落ちるのを抑制し、フラップ位置が最大120mm伸びる「荷物ストッパーモード」。 ふたつめは後席のリクライニングを起こした状態でフラップを前方に伸ばし、脚の裏側に「マルチユースフラップ」を密着させることで、走行中の姿勢安定をサポートしてくれるとともに、後席の座面(実測480mm)が短いと感じる長身の人でも、シート座面が伸びたような着座姿勢となり、快適度が大幅にアップする「レッグサポートモード」。 そして3つめは軽自動車の後席初となる、後席のリクライニングを倒した状態でフラップを前方や上方向に出して脚を乗せれば、まさに旅客機の上級クラスなどにあるオットマン同様、お尻にかかる負担をふくらはぎなどに分散させる効果があり、着座の贅沢感、寛ぎ感がUPする「オットマンモード」。 これがどう、愛犬にもアピールできるのかといえば、わが家の3代目自称自動車評論犬(!?)のジャックラッセルのララが乗車して発見した、愛犬用の第4のモードといえる「あご乗せモード」である(勝手に命名)。愛犬のくつろぎ用のあご乗せクッションというアイテムもあるのだが、「荷物ストッパーモード」にセットすると、まさに小中型犬のあご乗せにぴったりらしい。その証拠に、ララは停車中、ずっとあごを乗せて寛いでいたからである。 それだけじゃない。スペーシアには、後席でも夏は涼しく冬は暖かい、車内全体を快温にしてくれる「スリムサーキュレーター」が用意されていて、後席乗員はもちろん、後席に乗車した暑がりの犬も寒がりの犬も、四季を通じて快適すぎるドライブを楽しめるというわけだ。 ガチライバルのホンダN-BOXやダイハツ・タントにない快適装備でもあるのだ。