発売が待ち遠しい! トヨタ新型「クラウン・エステート」のラゲッジスペースは使える? レジャードライブのアシに最適か?
“アクティブキャビン”はレジャードライブに使える?
全4タイプがラインナップされるトヨタ自動車の現行「クラウン」シリーズ。いずれも個性豊かなモデルですが、なかでも最後に発売される新型「クラウン・エステート」は広大かつ使い勝手のいいラゲッジスペースを備えたモデルだけに、キャンプやゴルフ、車中泊にフィッシングといったレジャーシーンでの活躍が期待されています。 【画像】「えっ!…広すぎます!!」これが“使える”荷室を備えたトヨタ新型「クラウン・エステート」です(30枚以上) 本記事では、さまざまな事情により発売が延期されているものの、依然として2024年の注目車種であることに変わりはない新型「クラウン・エステート」のラゲッジスペースについてチェックしていきます。
現行モデルで16代目となるトヨタの「クラウン」シリーズ。初代モデルは第二次世界大戦直後で物資が乏しく、また、メーカー自体も技術やノウハウが不足している時代に開発されました、そんな逆風の中、1955年に誕生した初代「クラウン」は、日本車として初めて“100%国産“を実現した記念すべきモデルでもありました。 こうした誕生の経緯から、歴代「クラウン」には“革新と挑戦”というDNAが息づいています。そのことを改めて世に知らしめたのが、現行の「クラウン」シリーズです。 近年の「クラウン」は、保守的なセダンという印象が強かったのに対し、2022年7月に誕生した16代目はそうしたイメージを一新。意欲的な開発がおこなわれました。 こうして誕生した現行シリーズは、先陣を切って発売された「クラウン・クロスオーバー」、王道の「クラウン・セダン」、クーペSUVの「クラウン・スポーツ」、そして、ステーションワゴンとSUVの魅力を“いいとこ取り”した新発想モデル「クラウン・エステート」という4モデルをラインナップ。4台の“クラウン群”で多様化するニーズに応えようとしています。 そんなシリーズの最後を飾る新型「クラウン・エステート」も、他の3台に負けないくらいチャレンジングなモデルです。 「洗練と余裕の大人の雰囲気を併せ持ち、リアのフルフラットデッキとともに、機能的なSUVとしてアクティブライフを楽しめるモデル」と位置づけられる新型「クラウン・エステート」の開発コンセプトは“アクティブキャビン”。仕事にも遊びにも一生懸命なユーザーが満足できるようなクルマを目指して開発されました。 そんな新型「クラウン・エステート」を象徴するのが、リアゲートからフロントシートの背後まで、フラットなフロアが続くフルフラットデッキ。 全長4930mm、全幅1880mm、全高1620mm、ホイールベース2850mmという大柄なボディサイズ(いずれも開発目標値)も相まって、リアシートの背もたれを倒し、背もたれ背後に格納されているボードを展開すると、実に2mを超える広大なスペースが出現します。 長尺のサーフボード、ゴルフのキャディバッグ、そして自転車やキャンプ道具といった多彩なアウトドアギアを余裕で飲み込む広さで、また、凹凸の少ないフラットなスペースであることから、車中泊も快適に過ごせそうです。 さらに型「クラウン・エステート」のラゲッジスペースは、フロアはもちろんのこと、ホイールハウスなど両サイドも毛足の長いソフトなカーペットでしっかりと覆われるなど、見た目にもラグジュアリーな仕立てとなっています。 ●優れた走行性能が快適なレジャードライブをサポート そんな新型「クラウン・エステート」は、HEV(ハイブリッド)とPHEV(プラグインハイブリッド)という2種類のパワートレインを設定。駆動方式はいずれも4WDを採用しています。 今のところ詳細なスペックは不明ですが、同様のラインナップである「クラウン・スポーツ」から推測すると、HEVは2.5リッターエンジン(最高出力186ps/最大トルク221Nm)に、最高出力119.6ps、最大トルク202Nmのフロントモーターと、最高出力54.4ps、最大トルク121Nmを発生するリアモーターの組み合わせ。PHEVは、2.5リッターエンジン(最高出力177ps/最大トルク219Nm)に、最高出力182ps、最大トルク270Nmのフロントモーターと、最高出力54.4ps、最大トルク121Nmを発生するリアモーターの組み合わせになると思われます。 そんな新型「クラウン・エステート」のインテリアは、他の現行「クラウン」と同じテイストにまとめられています。 コックピット回りは、ディスプレイやシフトセレクターといった各種機能部品を集約。それらの島のように配置する“アイランドアーキテクチャー”コンセプトを採用しています。 なかでも斬新なのが、運転席側と助手席側で素材やカラーを別仕立てとするコーディネートです。 運転席側は、ドライビングに集中できるブラックで統一。加えて、ドライバーの視線移動を最小限にすべく、メーターやディスプレイを水平のゾーンに集約し、操作に迷うことなく各種操作をおこなえる上に、ドライビングの楽しさを満喫できるスペースとしています。 対する助手席側は、運転席側とは異なる素材と配色。同乗者がくつろげるスペースに仕上げています。 * * * 広々としたリアキャビン、必要にして十分以上の走行性能を備えた新型「クラウン・エステート」。ステーションワゴンとSUVの美点を“いいとこ取り”したこの新発想モデルは、休日のレジャードライブなど多彩なシーンで活躍してくれそうです。
VAGUE編集部