UBS、北京市政府のファンドと最終交渉-クレディSの合弁売却巡り
(ブルームバーグ): スイスの金融大手UBSグループは、クレディ・スイスが抱えていた赤字の中国ベンチャーの売却をめぐり、北京市政府の投資ファンドと最終交渉に入った。事情に詳しい関係者が明らかにした。同ベンチャーの売却を巡ってはシタデル・セキュリティーズと交渉していたが頓挫した。
交渉が非公開だとして匿名を条件に述べた同関係者によれば、UBSは北京市国有資産経営公司(北京国資)と独占的に協議を進めている。月末にも最終的な決定および合意がまとまる可能性があるという。
売却は2段階にわたる取引が提案されている。その一環としてまずUBSがクレディ・スイスの中国合弁である瑞信証券(中国)の持ち分の大半を北京市政府に売却、同政府は最終的には瑞信証券の85%を所有する見通しだ。その後UBSは、同政府が保有する同行の中国合弁、瑞銀証券の残り33%分を買い取り、完全に取得する。同関係者が説明した。
UBSの広報担当(香港在勤)はコメントを避け、北京市政府のファンド、シタデル・セキュリティーズの担当者はコメントを避けた。
原題:UBS Picks China Over Citadel Securities for Credit Suisse Unit(抜粋)
--取材協力:Dingmin Zhang、Tom Metcalf.
(c)2024 Bloomberg L.P.
Cathy Chan