夏本番!実は無知や勘違いも多い「男のスキンケア」、「皮脂」や「光対策」を正しく理解して健康を守る3つの鉄則
また、ガス台の油汚れにいきなり原液の洗剤をかけてこすっても汚れが広がるばかりで落ちないのと同様で、皮脂とホコリなどが混じった汚れは、最初にぬるま湯で1分ほど予洗いをして緩めたい。 その後、洗顔料はこんもりと盛れるほどにしっかりと泡立て、たっぷりの泡の表面張力を使って汚れを絡め取っていこう。つまり、手のひらの「面」で泡を潰してしまっては意味がなく、泡が隅々まで行き届くよう、指の腹の「点」を使ってくるくると円を描くようにして洗うのが大切だ。
また、皮膚はこすれに弱いので、強くこすれば刺激となって肌荒れし、色素沈着する。そんな刺激が長く続けば、合わない靴を履いてかかとの皮膚が厚くなるように人体は防御のためにやむなく角質を厚くするので、肌はゴワついてくる。そのような理由から、「やさしく洗う」のも大きなポイントとなる。 洗顔料は、オルビスの人気シリーズ「オルビス ミスター」の「フォーミングウォッシュ」が、スキンケア初心者の男性でも使いやすいだろう。毛穴よりも小さい皮脂吸着微粒子と、汚れを吸着してくれるモロッコ溶岩クレイを配合したもので、豊かな泡立ちで洗いやすい。オイルや香料、着色料など肌への負担となるものを含んでおらず、「乾燥&テカリ」の対策が同時にかなう。泡はそのままシェービングにも使えて便利だ。
■肌がベタつく男性ほど「保湿」が必須 次に「保湿」。皮脂は前述したようにバリア機能の一端を担っているが、酸化すると刺激になるので落とさなければいけない。ただ、どんなに丁寧に優しく洗っても、皮脂だけでなく肌に大切な潤いまで奪ってしまうので、保湿が必要になる。 多くの中高年男性たちは「皮脂=敵」だと勘違いし、味方である皮脂を敵視して躍起になってこすって肌を痛めつけ、潤いは補給しない。愚の骨頂だ。 中高年になると「肌がベタつく」と思う人は多いかもしれないが、実は男性の皮脂分泌量は20代~60代であまり変わらないと言われている。その代わり、年齢を追うごとに水分蒸散量が増えて肌内の水分が減るから、相対的に皮脂が多くなったと感じるのだ。