青学大が練習納め 最速152キロ右腕の負けない男・中西聖輝は1位指名でのプロ入りを堂々宣言
東都大学野球リーグ1部の青学大が19日、神奈川県相模原市内の室内練習場で年内最後の練習を行い、最速152キロ右腕・中西聖輝投手(3年=智弁和歌山)は「2年連続で1位指名を間近で見てきたので、次は自分がその当事者になることがベスト」と、同校から3年連続となるドラフト1位指名でのプロ入りを目標に掲げた。 負けない男は満を持して大学ラストイヤーを迎える。2年春にリーグ戦デビューを果たすと計19試合に登板して8勝負けなし。エース格として第1戦の先発を任され続けた今秋は6勝を挙げるなどリーグ4連覇、さらには明治神宮大会初優勝での史上5校目の大学4冠に大きく貢献。リーグ戦後はMVPを後輩捕手の渡部海捕手(2年=智弁和歌山)に譲り悔しそうな表情も見せたが「今思い返せば間違いなく渡部ですよね」と笑った。 掲げる1位指名でのプロ入りへ向け、欲しいタイトルは全て手に入れるつもりだ。今秋、最優秀防御率に輝いた国学院大・当山渚投手(3年=沖縄尚学)へは、大学日本代表候補合宿の際に「来年は自分が防御率のタイトルを獲る」と堂々宣言。今秋逃したMVPも「次は文句なしで選ばれたい」と迷いはない。 高校、大学と計4度も日本一を経験した負けない右腕が、夢をかなえるために腕を振る1年が始まろうとしている。(村井 樹)