建築家の超斬新なアイデアが光る!不可能を可能にする建築家を味方にして憧れの一戸建てに住みたい
どの住宅にも敷地や立地に課題はあるもの。そこで敷地の難題を解決したり特性を生かした建築家ならではの新発想でクリアした実例を紹介します。周辺環境に配慮したアイデアと緻密なプランを住み手の想像を越える形で実現しました。家づくりの楽しさを教えてくれるような斬新なアイデアや空間づくりに注目です。 【写真集】極小敷地やリノベーション、店舗併用まで!建築家の新発想が光るユニークな住まい
モチーフは「水族館」。深海から浮かんでいくように光と風を楽しむ住まい
この環境で住み手が望んだのは、車2台分の車庫とのびやかに過ごせる屋外空間。建築家の岩成 尚さんは別案を練っていましたが、たまたま家族で訪れた「水族館」でこの案の着想を得たそう。 住まいの中心は屋上の“庭”とつながるLDK。天井高3.4mの空間からは、空へと視線が心地よく抜けます。敷地のポテンシャルを生かし、光と風を享受できる健やかな住まいを実現しました。
プレイルームの床が子供室の机に⁉4人の子供たちが過ごすための遊び場をもつ住まい
山下竜二建築設計事務所の山下竜二さんによる「子と子と子と子と」。南側に国道が走る91坪の敷地に、住み手の要望は「延床面積40坪以内」「4人の子供たちに個室を」でした。 「住宅の設計でいかようにもなる余白の空間」を大切にしているという山下さんは、2階の廊下を広くとったプレイルーム中心のプランを提案。 空間を自在に開閉させ、家族がさまざまな距離感でつながって暮らせる、やさしい住まいを叶えました。
新旧2つの街並みをつなぐ屋根。景観に新しさを吹き込む住まい
marutau arquiの桶川容子さんが手掛けた住まいは、鳥取で昔ながらの屋敷や蔵が残る地域と新興住宅地の狭間に立ちます。 60代の住み手は、「石州瓦のモダンな家」「畳から椅子の生活への移行」を望んでいました。その想いを汲み、建築家の桶川容子さんが注力したのは瓦の生かし方でした。東側には瓦の表情を楽しめる光あふれるサンルームが。ときが経つにつれ、深まる緑とともに美しい景観をつくる懐の深い住まいが完成しました。
寄棟屋根が建築と環境をゆるやかにつなぐ。周囲に緑をシェアする住まい
垂木現しの大空間を寄棟の屋根が包住まいはなかおデザイン室の中尾雄介さんが手掛けた「垂木の平屋」。 「近隣への圧迫感を抑え、隣接する集合住宅からの視線をよける意匠として寄棟にたどり着きました。大屋根の下で、外と連続した縁側があるようなおおらかな空間をつくるために、構造と機能を兼ねた3つのボックスを配置しています。水回りや寝室、収納などはボックスに収め、それ以外はLDKを含むワンルームという構成です」。と中尾雄介さん。 「地元の材を有効活用したい」との思いから、構造や建具には赤身が美しく耐久性の高い山武杉を採用。細い垂木が連なる洗練された建築に仕上がりました。
洞窟のような薄暗いアプローチから光あふれる空間へ。“空間体験”を楽しむ住まい
「光や庭の緑を取り込むこと」は、心地よい家づくりにとって重要なポイントです。 千葉県に立つ「印西の住宅」は、建築家の今出 優さんが手掛けました。プライバシーを確保しながらも外の空間を大胆に取り込み、薄暗いアプローチから光あふれる中庭へと”空間体験”を見事に実現しました。