緊急事態宣言「延長を信じて疑わない」 東京都医師会会長
東京都医師会の尾崎治夫会長は30日、記者会見し、新型コロナウイルスに対して政府が出している緊急事態宣言について「全国レベルで延長されることを私は信じて疑わない」と述べた。 【会見ノーカット】東京都医師会が会見 新型コロナ対応の取り組み説明
「全ての施設閉鎖」まで徹底して
尾崎会長は、「人と人の接触削減」が目標の8割に達していないと指摘したうえで、より一層の外出自粛強化が必要だと言及。「延長することになったら、いま営業している店、施設、できれば全て閉鎖して、行くところがなくなる。そういうところまでやっていただきたい」と語気を強めた。スーパーなどの生活必需品を購入する場所については範囲に入らないとしつつ、消毒剤の配置など、それぞれの施設が自主的に取り組むべきとした。 営業面への補償については「政府は前例がないと言っているが、フランスでもどこでも補償をしている。是非考え方を柔軟にしてもらって、『今は平時ではない。戦時だ』と思っていただいて、安心して休んでもらう仕組みを作(ってもらいたい)」とも述べた。
「コロナ専門病院」の設置を提言
会見で、猪口正孝副会長は、緊急事態宣言により東京では「一度危機は乗り越えつつある。宣言の効果は出ている」との見方を示した。一方で、「来ないでほしいと思っているが」と前置きしたうえで、第2派、第3派がくる恐れもあると指摘。新型コロナウイルスを重点的に診る「コロナ専門病院」を作ることが必要だと提言した。