世にも美しい朝食がある。

　心地いい秋風のもと、本格的な行楽シーズンが到来！　旅に出る方も多いのではないでしょうか。 【画像】オムレツの美しさたるや！ 　旅先の楽しみのひとつといったら、朝ごはん。ブッフェもいいけれど、優雅にアラカルトやセットメニューに身を委ねてみたら、そのホテルの魅力がもっと深まります。 　この秋、ぜひ食べてみてほしいホテルの朝ごはんを集めました。 　今回は、グランドオープンを迎えた「万平ホテル」！　

空間丸ごと味わいたい極上の朝食時間

　大規模リニューアルを経て、10月2日にグランドオープンを迎えた軽井沢「万平ホテル」。130年の歴史は、まさに避暑地・軽井沢の歴史とともにあり、日本屈指のクラシックホテルのひとつです。 　ホテルのファンの中には、万平ホテルが変わってしまうのではないかと不安だった方もいるかもしれませんが、ご安心を！　うれしいほど、以前からの格式、様式美、そしてどこか愛らしい様子は変わりません。 　朝食をいただくのはメインダイニングルーム。浅間山の噴煙や参勤交代が描かれた和洋折衷のステンドグラスが迎えてくれ、こちらはロビーからも見ることができます。 　そして、メインダイニングルーム。夜はクラシックホテルらしい伝統のフランス料理をいただく場所ですが、朝の爽やかさを纏うと雰囲気が変わります。高い天井は3色の板をランダムに貼り合わせ、どこか抜けのある空気。

朝日射すサンルームもおすすめ！

　もし空いていたらぜひ狙いたいのが、奥にある窓辺の空間、サンルーム。大きな窓に向かった席の向こうはガーデンで、朝日が明るく満ちています。 　また、重厚なイメージのメインの部屋から、黄色と紫色を合わせたポップな空間に替わるのも楽しいのです。床のタイルのモザイク柄もかわいいです。 　大正時代から使われているという朝食メニューのイラストは高原の花々が繊細なタッチで描かれ、ぐっと心を掴まれます。

卵料理は見目麗しいオムレツを

　朝食は、卵料理を中心としたセットメニュー「アメリカンブレックファスト」が人気です。卵料理はボイルドエッグ、フライドエッグ、スクランブルエッグ、プレーンオムレツからセレクト。シェフが軽井沢中にたくさんあるソーセージ類のお店からよりすぐった、ベーコンとソーセージが添えられます。 　一番人気はやはりオムレツです。表面は焼き目ひとつなく、ハリがあってスベスベ。思わず歓声があがる美しさです。 　ナイフをそっと入れると、表面の層がいかに薄く繊細かが分かります。卵は3個ほど使い、クリームなどは使わずに、おいしい卵をトロトロに仕上げているのです。調理時間は約1分！　 　卵料理のほかには、ジュース、スモールサラダ、フルーツ＆ヨーグルト、3種類のブレッド(写真はトースト、クロワッサン、マーマレードデニッシュ)とオリジナルジャム、コーヒーがつき、大満足。