「72時間と言われても諦めない」地震発生から“124時間後”に90代女性救出 現場の関係者が語る
緊急消防援助隊京都府大隊長・八田正人課長 「72時間を超えての救出は非常に珍しい事案、これは非常に勇気づけられる事案で避難者にとっても『希望の光』を灯せるのではないか」 124時間ぶりに女性が救出された現場 地震の発生からおよそ124時間後の救出劇です。 JNN取材団・矢野司記者 「救助された女性が救急車の中へ運ばれていくものと見られます。救助隊の『頑張った』という掛け声も聞こえてきます」 警察によりますと6日午後8時半ごろ、珠洲市正院町で倒壊した家屋の1階部分からがれきにはさまれていた90代の女性が救出されました。 ピースウィンズ・ジャパン 稲葉基高医師 「かろうじてうめき声が出る状態。『手を握ってください』と言うと、弱いが握ることができる。半信半疑だったが、これはもしかしたら行けるかもしれないと思った」 女性は現在病院で治療を受けていて、容態は安定しているということです。 90代女性の息子 「返事はないけど、毎日声はかけていたんです。命がけで助けてもらったので感謝しかないですね」 この家に住む坂下誠一さん(71)。救助された女性は誠一さんの母親で、母親が救助された1階部分からは帰省中だった息子の妻も見つかりましたが、死亡が確認されました。 90代女性の息子 「息子と孫が可哀想で…だいぶ精神的に子どもも息子もまいっとるしそっちが心配。どう声かけたらいいのか分からない」 ピースウィンズ・ジャパン 稲葉基高医師 「72時間と言われているがまだまだ諦められない。諦めずに救助活動を行っていかなければならない」
北陸放送