平城京から長岡京へ遷都された日を記念「大極殿祭」京都府向日市で開催
平城京から長岡京に遷都された日を記念する「大極殿祭」が、このほど京都府向日市向日町の向日神社の乙訓剣道場で開かれた。参列者がいにしえの都に思いをはせ、歴史の継承を誓った。 1895(明治28)年から続く行事。地元有志でつくる大極殿遺蹟保存協賛会が、遷都された784年11月11日にちなみ、毎年開催している。桓武天皇が政務を行った大極殿跡に整備された大極殿公園で例年営んでいるが、この日は荒天が予想されたため場所を変更した。 乙訓地域の神職が供物を献上し、祝詞を読み上げた。雅楽の演奏や舞の奉納もあり、参列者が厳かな儀式を見守った。協賛会の稲本收一会長は「この地で育った私たちは、歴史遺産を守り、後世に伝える責務がある」とあいさつした。