気鋭の鮨、希少な蕎麦。中田英寿が通う、和食店2選
1.鮨 大矢|神楽坂
グローバルな感性が息づく気鋭の鮨店 幼少期からアメリカに暮らし「日本の伝統や文化に関わる仕事がしたい」と鮨の道へ。銀座の『鮨よしたけ』で9年修業を積み、2023年年5月に独立を果たした大矢庸二氏。 つまみ6~7品と握り13貫前後を供するコースは3万8,500円。粒立ちのよいシャリは酢の主張が強すぎず、魚の個性が引き立つ塩梅に。江戸前の仕事を踏まえながら、穴子のツメの隠し味にイタリアの薬草酒を使うなど、自由な感性で鮨道を追求する。 宮崎県の作陶家、荒川真吾氏をはじめとした器使いも見どころのひとつ。日本酒もさまざまなタイプを揃えており、外国人客のもてなしの場としても、重宝すること間違いなしだ。 鮨 大矢/Sushi Oya 住所:東京都新宿区袋町3-6 神楽坂センタービル ANNEX3F 営業時間:18:00~/20:30~ 座席数:カウンター7席、個室6席 定休日:日曜
2.蕎麦 おさめ|目白
日本の気候風土に育まれた在来種の蕎麦を 目白の趣ある日本家屋で在来種の蕎麦を味わえると食通を魅了。店主の納(おさめ)剣児氏は、18歳で蕎麦職人を志し、千葉県・柏の『竹やぶ』へ。『東白庵かりべ』などを経て独立する際、東京では数少ない在来種の蕎麦に特化。その土地で栽培され続けてきた蕎麦は香りが鮮烈で風味も力強い。 昼は予約制で営業しており、前菜盛り合わせや卵焼きなどの蕎麦前とせいろや粗挽き、蕎麦殻ごと挽きこむ玄挽きを堪能できるコースを提供。夜は一品料理で日本酒を飲み、好みの蕎麦で〆るもよし。温かい蕎麦のなかでは、5日かけて炊いたにしんそばも人気。真摯に日本の蕎麦文化を探求する店に粋の真意を知る。 蕎麦 おさめ/Soba Osame 住所:東京都新宿区下落合3-21-5 営業時間:11:30~L.O.14:00、17:30~L.O.20:00 定休日:月・火曜 座席数:20席、個室1室(2~4名)
TEXT=小寺慶子