食費の節約になるから一石二鳥? 食べないダイエットのリスク
皆さんは普段、体重を測っていますか?筆者は昨夏、過去最高を出してからは定期的に測るようにしています。 昨今、痩せるための商材やノウハウは数多く紹介されていますが、誰でも“今、この瞬間”から“簡単”に取り組めるのが「食べないダイエット」かもしれません。今までやっていた食事という行為をやめるだけなので、手間もお金もかかりません。 この食べないダイエットは一見、体重を落とせて、しかも食費の節約になる一石二鳥のダイエット方法に思えますが、大きなリスクを抱えています。ご存じでしょうか?
脂肪を落とすには摂取カロリー < 消費カロリー にする
「物価も上がってきているし、家計のために食費を減らそう。しかも、食べなければ痩せられる!」と考えている皆さん、ちょっと待って! まずは、痩せるメカニズムについて基本をおさらいしてみましょう。 痩せたいと考えている人の多くは、体についた“脂肪”を落としたいと考えているでしょう。この脂肪を1kg分落とすのに、およそ7200kcalを消費する必要があるとされています。 そのため、食事などで体に取り入れたカロリーよりも、日常生活や運動等で消費したカロリーが大きくならないといけません。この点で“食べない“ということは、体に取り入れるカロリーを大幅に減らすことになるので、カロリーについてはマイナスにもっていきやすくなります。 人間は生きているだけでカロリーを消費します。これは“基礎代謝”と呼ばれます。厚労省の「e-ヘルスネット」によると、30代男性の平均的な基礎代謝は1530kcal、30代女性の場合は1150kcalになります。何も活動をしなくても、1日にこの程度のカロリーは消費されるということです。 例えば、1日の食事をゼリー飲料だけにして、摂取カロリーを100kcalほどに抑えれば、1週間でマイナス7000kcalとなります。1週間でおよそ1kgの脂肪を減少させることができる計算です。