鼻を押さえるエムバペ（ロイター）

　欧州選手権1次リーグD組（17日＝日本時間18日、ドイツ・デュッセルドルフ）で6大会ぶり3度目の優勝を目指すフランスは初戦でオーストリアに1―0で勝利した。前半38分にエースFWキリアン・エムバペ（25）が右サイドをドリブル突破し、中央にクロスを送ると、これが敵のオウンゴールを誘って先制に成功した。 【連続写真】鼻がぐにゃり！エムバペ骨折の瞬間 　その後も敵ゴールを脅かし続けたエムバペは後半39分に左サイドからFKの好機にゴール前で競りあった際、相手の肩に顔面を強打。鼻が左側に大きく〝変形〟し、大流血するアクシデントに見舞われた。グラウンド外で治療し、ピッチに戻るも、すぐに鼻を手で覆って座り込み、そのまま交代となった。 　フランスはエムバペが〝誘発〟したオウンゴールにより1―0で勝利を収めたものの、試合後にエースの鼻骨骨折が判明。フランス紙「レキップ」は動画でストライカーが試合後に救急車に乗り込むシーンを公開し、デュッセルドルフ大学病院に救急搬送されたと報じた。その上で同国メディア「RMCスポーツ」のよると、フランス連盟のフィリップ・ディアロ会長は検査の結果「手術は必要ない。うまくいく」と語ったという。ただ、次のオランダ戦（21日＝同22日）出場可否を含めて今後の戦いに大きな影響を与えそうだ。 　E組で国際サッカー連盟（FIFA）ランキング3位のベルギーが同48位スロバキアに0―1で敗戦。FWロメル・ルカクが2度ネットを揺らすもビデオ・アシスタント・レフェリー（VAR）で取り消された。ルーマニアはウクライナに3―0で快勝した。