【今朝の5本】仕事を始める前に読んでおきたい厳選ニュース
(ブルームバーグ): マーケットで話題になったニュースをお届けします。一日を始めるにあたって押さえておきたい5本はこちら。
砂漠のダボス
サウジアラビアで開催の「フューチャー・インベストメント・イニシアティブ(FII)」会合に出席した金融界の大物らは、米経済見通しについてはおおむね楽観的だが、欧州の成長が相対的に低迷していることに懸念を示した。年内あと2回の米利下げが行われる可能性については低いとみており、大半があと1回と予想した。市場が直面する主要リスクとの指摘が上がった大統領選を巡っては、ヘッジファンド会社シタデルのケン・グリフィン最高経営責任者(CEO)が「現在の予想では、ドナルド・トランプ氏がホワイトハウスを勝ち取るだろう」と述べた。
なお過小評価
ソフトバンクグループ創業者の孫正義氏は、人工知能(AI)ブームの波に乗って時価総額が3兆ドル(約461兆円)を突破したエヌビディアについて、依然として過小評価されていると述べた。「未来はもっと大きい」と孫氏はFIIで発言。「エヌビディアはその一例に過ぎない」と述べ、AIバブルとの見方を退けた。一方、イーロン・マスク氏のAI企業xAIは、評価額およそ400億ドル(約6兆1400億円)で新たな資金調達を模索していると、事情に詳しい人物が明らかにした。
強弱まちまち
米民間調査機関のコンファレンスボードが発表した消費者信頼感指数は10月に市場予想を上回る上昇となり、2021年3月以来の大幅な伸びを記録した。経済全般と労働市場に対する楽観が指数を押し上げた。一方、米求人件数は9月に減少し、2021年1月以来の低水準となった。またレイオフ件数は2023年1月以来の高水準に増加し、労働市場の減速と整合する内容となった。
大幅に小型化
米アップルは、小型デスクトップPC「Mac mini」のデザインを約15年ぶりに刷新した。本体の幅と奥行きをそれぞれ5インチ(約12.7センチメートル)に小型化し、より高速な「M4」プロセッサーを搭載した。新型Mac miniのサイズは、2010年に当時のスティーブ・ジョブズCEOが発表した従来品のデザインの半分未満となり、セットトップボックス「Apple TV」のサイズに近づいた。29日から予約注文がスタートし、店頭販売は11月8日からとなる。価格はM4搭載で599ドル(日本公式サイトでは9万4800円)から。