シャープ3月売却の旧本社ビル向かい「田辺ビル」買い戻しへ
台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業の傘下で経営再建中のシャープは21日、大阪市阿倍野区の旧本社ビル向かいの「田辺ビル」を今月中にも買い戻すと発表した。 【生中継録画】4月の共同会見で旧本社ビル買戻しについて語る戴正呉社長(1時間31分ごろ)
同本社は大阪市阿倍野区長池町の旧本社ビルと、その向かいにある同西田辺町の田辺ビルを保有していたが、今年3月18日に旧本社ビルを「ニトリ」に、田辺ビルを「NTT都市開発」に売却したが、4月2日に行われた鴻海精密工業とシャープの共同会見で、戴正呉社長が「できれば大阪本社を買い戻したい」と話していた。 同社は同日「現在、NTT都市開発と当社との間で、田辺ビルを当社が改めて取得する方向で一致し、月内の契約締結に向けて協議を行っております」としている。 シャープは7月1日に旧本社ビルから堺市堺区へ本社機能を移転。旧本社で本社としての最後の営業日となった6月30日には、多くの人が写真撮影に訪れる姿も見られた。