〔東京外為〕ドル、154円台に急伸=トランプ氏優勢との見方で(6日正午)
6日午前の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、米大統領選でトランプ氏が優勢になっているとの見方から、1ドル=154円台に急伸している。正午現在、154円03~05銭と前日(午後5時、152円27~27銭)比1円76銭の大幅ドル高・円安。 ドル円は早朝、前日の海外市場に売られた流れを受け、午前9時に向けては151円台半ばで取引された。午前9時以降、開票作業が始まった米大統領選でトランプ氏が有利となったことから買いが強まったほか、仲値前後は実需筋の買いも入り、153円台に乗せた。その後、激戦州でもトランプ氏が優勢となったことから、154円台へと一段高となっている。 前日の海外時間は、欧州時間は152円近い水準でもみ合った。米国時間は10月の米サービス業購買担当者景況指数(PMI)が強めとなり、ドル円は一時買いが優勢となった。ただ、好調な10年債入札で米長期金利が低下し、一時151円30銭台に下落。終盤はやや持ち直し、151円50銭台で推移した。 東京時間は「開票作業でトランプ氏が優勢となったことからドル買いが優勢になった」(為替ブローカー)という。また、激戦州での開票も「トランプ氏優勢が目立つ」(大手邦銀)ため、上値を追う展開となった。ただ、「本当にトランプ氏が勝利するかはなお不透明感があり、一段を上値を追うのは難しいのではないか」(同)との声も聞かれる。 ユーロは午前9時以降、対円で強含み。対ドルは急落。トランプ氏優勢でユーロドルの下げがきつい。正午現在、1ユーロ=165円78~81銭(前日午後5時、165円80~80銭)、対ドルでは1.0762~0763ドル(同1.0886~0892ドル)。