悪路でわかったランクルネス! 300はキング・オブ4WD、250はランクルのど真ん中、そして、70は別モノだ
70は暮らしを支える大切な道具。愛着が湧く
そして、70は別モノだ。300や250が難なくこなした悪路は、きちんと悪路である。試乗した4台の中で最もスタックする確率は高かった(フロント&リヤのデフをロックすると難なく解決し、その動きの違いに感動を覚えた)。ステアリングへのキックバックは大きく、車体の揺れも大きく、同じカーブを曲がるにもたくさんステアリングを回さなければならない。 250ドライブ時に比べて緊張感は高く、操作量も多く、そのぶん疲労度も大きい。DACは付いているが、車速の切り替えは付いておらず、車速は固定。MTSもCLAWLも付いていない。デフロックが最後の砦だ。制御デバイスを最低限に抑えたシンプルな構成なのは、信頼耐久性と整備性のため。アフリカの奥地や鉱山などで、「ランドクルーザーを作ってくれてありがとう」と言ってくれる人たちの過酷な使われ方を聞くと、70を見る目が変わってくる。 70は暮らしを支える大切な道具。そう知ってつき合うと、知る前とは別の感情が湧いてくる。ランドクルーザー群、実に深い。そして新型250、実にいい。何かが足りないわけでもなく、過剰でもない。見るだけで、乗り込むだけで頬が緩むし、オフロードでの実力を体感するにつけ、好意が強くなるのを感じる。 https://youtu.be/TZBZhNVUkJs
世良耕太
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