【欧州市況】株価は小幅上昇、英国債は低需要-米大統領選に警戒続く
(ブルームバーグ): 5日の欧州債市場では、英10年債入札が昨年12月以来の低需要だったことや、予想を上回る10月の米ISM非製造業総合景況指数を受け、英国債が中期債を中心に下落した。同日に投開票日を迎えた米大統領選の結果待ちで、投資家は警戒感を強めている。
金融市場は、イングランド銀行(英中央銀行)による3月以降の利下げの見通しを引き下げた。英国の10年物利回りは、11月1日以来の水準まで上昇した。
米大統領選を前に投資家がポジションを調整したため、ドイツ債は全体的に下落した。
欧州株は小幅上昇した。米大統領選が接戦で、結果が予想しづらいことから、トレーダーらは大きな動きに出なかった。
ストックス欧州600指数は0.1%上昇して取引を終えた。自動車株とヘルスケア株の下落が、工業株とメディア株による上昇を一部相殺した。高級車メーカーのフェラーリが、中国市場での低迷により出荷台数が減少したことを報告し、株価が下落した。
追加の資産流出の見通しを明らかにした英資産運用会社シュローダーや、中国で当局の調査を受けているアストラゼネカも下落した。
アリアンツのチーフエコノミスト、ルドビク・スブラン氏は、「今後数日間は株価の見直しが相次ぐだろう。変動に備えるべきだ」と述べた。
原題:European Stocks Creep Higher as US Vote Keeps Traders on Edge(抜粋)
Gilts Lead Drop Ahead of US Election Outcome: End-of-Day Curves(抜粋)
--取材協力:Jan-Patrick Barnert、Kit Rees、Julien Ponthus.
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Macarena Munoz Montijano