節目の公演を喜び、大千秋楽に向けて改めて気合を入れた光一＝福岡市博多区

KinKi Kidsの堂本光一（45）が28日、福岡・博多座で主演ミュージカル「Endless SHOCK」の昼公演を行い、シリーズ通算2100回公演を達成した。今年でラストイヤーとなる「SHOCK」は5月に2018回を数え、女優、森光子さんが「放浪記」で樹立した演劇単独最多主演記録を更新。11月29日に東京・帝国劇場で迎える2128回の大千秋楽まで、前人未到の道を突き進む。 光一が1400人の博多っ子の前で、また一つ金字塔を打ち立てた。恒例のくす玉を割ると、「二千百回　やったばい！！」の垂れ幕。大記録を冷静に受け止めた。 「最近2000回、2018回とやって、そこからもう100公演をやったんだと不思議な感じ。ありがたいです」 昼公演のカーテンコールには、博多座で「SHOCK」を初めて上演した2012年生まれの地元の子供2人と、ゆるキャラ4体が駆け付けた。光一は特製ケーキと花束で祝福されると、何度も「ありがとう」と感謝。劇中から一転、表情が和らぎ、笑みが弾けた。 博多座は思い出深い場所だ。14年に松本白鸚（82）主演「ラ・マンチャの男」の通算公演数（当時）を上回る1208回に到達。22年にはコロナ禍初、2年半ぶりとなる本編を上演した。 天井が帝劇より高く、「ステージの懐が深い」など独特の雰囲気がある。29日の千秋楽で同劇場通算公演数は214回にのぼり、「本当に素晴らしい劇場。ここでパフォーマンスができる幸せを12年間、ずっといただいた」と振り返った。 「SHOCK」ラストイヤーは4、5月の帝劇春公演から7、8月の大阪・梅田芸術劇場、9月の博多座を経て、11月29日の帝劇秋公演千秋楽まで過去最多の年間142公演を実施。例年通りチケットは全公演即完売しており、00年の初演から25年目でシリーズ通算2128公演となる大千秋楽は「多くの方が見ていただける形を」という光一たっての希望で、全国の映画館でのライブビューイングが決まった。 この日の昼公演カーテンコールでは「とにかく夜公演のことで頭がいっぱい。2101回目にかけたい」とキッパリ。その1時間半後に夜公演のステージに立った。