ブレないリーダーの心得。不純なエゴを手放す5つの戦略
4. 中断を減らし、今この瞬間に集中する
従業員のためにその場に姿を見せるということは、単に物理的に存在すること以上の意味があります。 中断を減らし、全身全霊で相手に集中することを意味します。他者にしっかり向き合うことは、エゴを抑え、より共感的で協力的な職場環境を育むための基盤となります。 私の会社では、この戦略を大切にしています。たとえば、毎週「デモ・デー」を設け、各チームが取り組んでいる直近の仕事やアイデアを発表します。 このイベントは従業員が自分の意見を表明できる貴重な機会で、皆この日を楽しみにしています。もっとも控えめな従業員でも、自分の声をしっかり聞いてくれると分かっているので積極的に参加するのです。 デモ・デーを成功させるためには、リーダーから新入社員まで、全員が中断を最小限にし、集中して参加することが欠かせません。
5. 自分のアイデアでなくても、しっかりとコミットする
リーダーとしてエゴを抑えるのは難しいことかもしれませんが、それは知恵の証でもあります。 作家 F・スコット・フィッツジェラルドがかつて述べたように、「一流の知性とは、二つの相反する考え方を同時に受け入れながら、それぞれの機能を発揮させる能力があるかどうかである」という言葉がその本質を捉えています。 リーダーが対立するアイデアを持ち続ける方法の一つは、自分のアイデアを時には棚上げし、他者のアイデアにコミットすることです。 私が会社を約20年間率いてきた経験から学んだのは、自分と異なる視点、さらには積極的に反対する視点であっても、他者の意見に耳を傾けてもいいのだということです。 従業員は信頼を示されることで成長し、私は異なる意見を受け入れることで思考の柔軟性を高めます。 たとえそのアイデアが失敗したとしても、その経験を通じて得られる学びは、関わった全員にとって価値があるものです。 Source: NIH, HBR(1,2) Originally published by Fast Company [原文] Copyright © 2024 Mansueto Ventures LLC.
真栄田若菜/OCiETe