【詳報】1.6万人 晩秋の県都を駆け抜ける おかやまマラソン
「おかやまマラソン2024」(実行委、岡山陸上競技協会主催)は10日、岡山県総合グラウンド(岡山市北区いずみ町)一帯を発着点に開かれた。8回目となるレースには日本陸連公認のフルマラソンとファンラン(5・6キロ)に県内外の計1万6616人が出場。好天に恵まれ、沿道からは多くの家族連れらが声援を送り、ランナーと市民が一体となって大会を盛り上げた。 午前8時45分、実行委の松田正己副会長(山陽新聞社社長)の号砲で、カラフルなウエアのランナーたちがジップアリーナ岡山(同所)前を続々とスタートした。 フルマラソン(42・195キロ)は桃太郎大通りから市役所筋を抜け、南部の干拓地を折り返すコース。男子は高山直哉さん(神奈川・MORE)が2時間20分6秒で初制覇し、女子は冨井菜月さん(東京・東京陸協)が2時間45分21秒で2年ぶり2度目の優勝を果たした。 6時間(41・8キロ地点)の制限時間内に1万3576人がゴールし、備前焼と倉敷市の伝統産品・真田紐(ひも)を組み合わせたひし形のメダルが贈られた。完走率は88・5%だった。ファンランの参加者は西川緑道公園など市中心部のコースを走った。 沿道では大勢の家族連れや地域住民らが大きな声援を送ったり、ハイタッチしたりしてランナーを励ました。準備も含めて約5400人のボランティアが大会を支えた。 4回目の参加という岡山市北区、会社員の男性(51)は「直前に膝をけがしてしまったが、沿道の応援がパワーになった。久しぶりにいいタイムが出た。沿道のおもてなしも最高でした」と話した。