江戸崎ボーイズ、3年ぶり選手権大会出場決めた 「最弱世代」が延長9回タイブレークで逆転サヨナラ!!
◆第55回日本少年野球選手権大会 茨城県支部予選 ▽決勝 江戸崎ボーイズ5x―4筑波ボーイズ=延長9回タイブレーク=(6月1日・笠間市民球場) 夏の全国大会・第55回選手権大会(8月2~7日、大阪シティ信用金庫スタジアムほか)の支部予選が各地で行われた。茨城の決勝では江戸崎ボーイズが延長9回タイブレークの末、逆転サヨナラ勝ち。筑波ボーイズを退けて3年ぶり3度目の出場を決めた。 ※ ※ ※ 最弱世代が全国大会への扉をこじ開けた。延長9回タイブレーク。1点を追う1死満塁。5番・水岡がフルスイングした打球はセンターオーバー。逆転サヨナラで3年ぶり選手権大会出場を決めた。 「絶対決めてやろうと。手応え? 最高でした」。1年先輩の田山纏(仙台育英)からフルスイングの大切さを学んだ水岡がヒーローになった。 ド派手な幕切れの陰でナインは地道に自らの役割を遂行した。5回1死から水岡がチーム初安打の右越え三塁打すると、山崎勇の遊ゴロで生還。6回無死一、三塁では有坂、北川の1、2番が連続スクイズを決める。有坂はセーフティーバントで北川は三塁走者を動かしスクイズで同点に追いついた。 創部から関わる渋谷泰弘監督(45)は「歴代でも1番くらいに戦力的には厳しかった。だから野球を理解させることに時間を割いた」。選手が貧血を起こすほどの1時間以上のミーティング、前日もバント練習を徹底的に行った。 序盤は完璧に抑えられたが指揮官の「詰まっていると面白くない。前で打て!」の指示に反応。水岡も指2本分、短くバットを握った。 鈴木良主将は「最弱世代と言われて? 絶対見返してやると思った。監督に『見たか!』と言いたい。でも監督のお陰なんですよね」と感謝した。昨年までの豪快さに緻密(ちみつ)さも加わった。ハイブリッドな江戸崎野球で全国に乗り込む。 【江戸崎ボーイズ・登録メンバー】※は主将 ▽3年生 ※鈴木良明、岡沢直太郎、水岡龍汰朗、山﨑勇敬、小菅彪羽、北川修斗、根本煌冴、山崎琉輝空、岸田悠、松田要、新居見優伸、渡邉駿仁、鈴木悠斗、山中尚大、結束大和、有坂太希、中野渡兼真、村上音桜、佐々木遼、本橋直生、石塚慶、酒井優太朗 ▽2年生 坂元諭、菊地史穏、浜野凌匠
報知新聞社